設計品質を高める事前レビュー工程

関連部門の意見を事前に集約し、手戻りを防ぎ、企業の信頼性を高める。

1.課題:事後発覚する考慮漏れ

業種:製造業(産業機器メーカー)

S社では、「顧客から信頼されること」を最優先の行動規範としています。顧客の期待に応えるためには、製品の品質を保つことが重要です。このため、製品図面に不備があった場合、販売に関連する部門に属している社員であれば、いつでも開発部門に対し図面修正依頼の起票が可能です。

起票された修正依頼は、起票者のマネージャ承認後に該当の開発部門に依頼され、開発部門が図面を修正して関連部門に周知を行います。

しかし、周知後に関連部門から指摘が入ることがあります。例えば、品質保証部門からの追加要望や顧客クレームのリスク指摘などです。

その結果、指摘に基づいた再修正が必要となることがあり、これが業務効率の悪化につながっています。

2.解決策:関連部門の事前レビューを追加

プロセスオーナーは、開発部門への依頼の前に、関連部門が見解を入力できる「事前レビュー」を追加します。

これにより、開発部門は、関連部門の見解を考慮した上での図面修正が可能になります。

Before :

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  • 1.起票
  • 2.マネージャ承認
  • 3.開発へ依頼
    • 起票者は、該当製品を開発している部門を選択し、作業を依頼します。
  • 4-1. / 4-2.修正
    • 開発部門担当者は、図面を修正します。
  • 5-1. / 5-2.承認
    • 開発部門の課長は、修正を承認します。
  • 6-1. / 6-2. / 6-3. 確認
    • 関連部門は、修正後の内容を確認します。

After :

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  • 1.起票
  • 2.マネージャ承認
  • 3-1. / 3-2. / 3-3. 確認
    • 関連部門は、見解を入力します。
  • 4.開発へ依頼
    • 起票者は、該当製品を開発している部門を選択し、作業を依頼します。
  • 5-1. / 5-2.修正
    • 開発部門担当者は、図面を修正します。
  • 6-1. / 6-2. 承認
    • 開発部門の課長は、修正を承認します。
  • 7-1. / 7-2. / 7-3. 確認
    • 関連部門は、修正後の内容を確認します。

Compare Before / After

(スライダが動かせます)

3.効果

業務効率化

  • 再修正の回数が減り、全体的な作業効率が向上します。関連部門が事前に意見を出すことで、後からの修正要求が大幅に減少し、作業の手戻りを防ぐことができます。

開発部門の作業品質向上

  • 関連部門の意見を事前に反映することで、修正の精度が上がり、作業の質が向上します。これにより、顧客からの信頼を一層強固にすることができます。

依頼内容の正確な履歴管理

  • 起票者の依頼内容に加え、関連部門の見解が一元管理され、追跡可能な状態が保たれます。これにより、修正の経緯や理由が明確になり、業務の透明性が高まります。

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