ウチの売上金回収、ちょっとヤバいかも…
MokuMokuクラウド社では「請求書の発行」は自動化され、「売上データの会計入力」や「入金データの会計入力」も省力化が進んでいる。しかし、未入金対応(督促)に関する業務手順については未整備のままだった。プロセスオーナーは、まず手始めに、「督促を要する案件」(入金遅延案件)が把握できるようワークフローアプリを改善した。
1. 課題: 督促案件の把握が限界
B2Bビジネスを展開するMokuMokuクラウド社では、請求書の発行が自動化されています。また、会計システムへのデータ転記(売上データおよび入金データの入力)も大幅に省力化されています。
しかし、入金遅延が発生した場合の「督促」については、明確な対応方針が定められていません。つまり “入金期日” に着金が確認できなかった場合でも、財務チームのメンバーは、お客様を信じて「いつか振り込んでくれるはず」や「もうスグ振り込まれるはず」と祈るだけです。(場当たり的)
ところが近年、事業拡大に伴って入金遅延の件数が増加しています。気が付けば、ヒューマン工程【4.着金確認】には、約1000件の “未回収案件” がリストされるようになっています。恐らくそのうち500件程度は 入金期日を過ぎている督促案件 だと思われますが、もはや 正確な件数把握すら困難な状況 です。


2. 解決策: “境界イベント” を用いた自動選別
プロセスオーナーは 「督促すべき案件の特定」 がプロセス改善の第一歩であると考えました。つまり、 「まだ入金期日を迎えていない案件」と「もう入金期日を過ぎてしまっている案件」が混在している状態 を、まずは改善すべきだと考えました。
そこでプロセスオーナーは、ヒューマン工程【4.着金確認】に[タイマー境界イベント]を追加しました。このプロセス改善により、【4.着金確認】に滞留中の請求案件は それぞれの入金期日を迎えたタイミング に、【5.支払督促】に遷移させられるようになりました。
つまり 財務チームのメンバは、
- 「まだ入金期日を迎えていない案件」をヒューマン工程【4.着金確認】のタスクとして、
- 「入金期限が過ぎ督促すべき案件」をヒューマン工程【5.支払督促】のタスクとして、
全ての未入金案件をステータス別に把握できるようになりました。

※このプロセス改善ストーリーはフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。
ワークフロー図 (BEFORE AFTER)
BEFORE (Professional edition):

- ヒューマン工程【4.着金確認】:
- 財務チームは、銀行着金日を登録する
- クラウド会計の連携データで入金を確認する
- クラウド会計の “未実現” ステータスを実現化する
- 財務チームは、銀行着金日を登録する
AFTER (Professional edition):

- ヒューマン工程【4.着金確認】:
- 財務チームは、銀行着金日を登録する
- クラウド会計の連携データで入金を確認する
- クラウド会計の “未実現” ステータスを実現化する
- (入金期限日になると、案件はタイムアウト経路に流されます)
- 財務チームは、銀行着金日を登録する
- ヒューマン工程【5.支払督促】:
- 財務チームは、督促に着手する
- 督促案件を引き受ける
- メール電話等でお客様の入金を促す
- 財務チームは、銀行着金日を登録する
- クラウド会計の連携データで入金を確認する
- クラウド会計の “未実現” ステータスを実現化する
- 財務チームは、督促に着手する


3. 改善効果
[タイマー境界イベント]によるタイムアウト設定で、MokuMokuクラウド社の財務チームには以下のような効果が現れました。
- 督促業務の効率化
- 督促案件の特定が容易になり、検索や分類にかかっていた時間が大幅に削減されました。
- 督促案件の特定が容易になり、人為的なミスによる督促漏れが無くなりました。
- 期日直後に督促を開始できるため、早期回収に繋がり、延滞損失のリスクが軽減されました。
- 顧客との信頼関係構築
- 期日直後に督促を開始できるため、顧客(お客様)の影響を最小限に抑えられるようになりました。
- 督促プロセスが明確化されることで、顧客(お客様)への説明が容易になり、信頼関係構築に繋がりました。
- 経営状況の可視化への貢献
- 督促案件の状況をリアルタイムで把握できるようになり、経営状況の可視化に貢献しました。
- 早期回収の促進により、回収率の向上に繋がり、企業のキャッシュフロー改善に貢献しました。
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