Q. どのような業務で Questetra をご利用なのですか?
株式会社ネットパーク21 は、情報システムの設定代行や運用支援を行っている会社です。
具体的には「企業間オンライン受発注システムの構築」や「カメラ監視システムの敷設」あるいは「小売店PCレジの設置」といった情報システムをサポートさせて頂く仕事です。
変わった所では「国際博覧会のネットワーク環境」をスタッフ常駐にてトータルに保守させて頂いたこともあります。
Questetra は、複数人で大量パソコンをセットアップする様な同時作業の管理に活用しています。
Q. 具体的な活用方法を教えてください
例えば、お客様企業が情報システムを導入する際には、50台・100台といった大量のパソコンを一度にセットアップする必要があります。
この作業は大まかに言えば、(1)梱包されたパソコンを一台一台開封し、(2)OSの初期設定を行い、(3)管理番号シールを貼り、(4)作業完了のチェックを行い、(5)設置場所への配送手続きを行う、といった流れ(ワークフロー)になります。小さな作業工程も含めると、実際には10~20ステップ程度になるのですが、これらを複数人で同時並行的に対応することになります。
これまでは、紙のチェックシートで作業進捗を管理してたのですが、「今どのくらいの作業が完了しているのか?」について正確に捕捉する事は困難だったと言えます。
一つ一つの作業進捗を Questetra 記録するようになり、全てのパソコンについて、その作業進捗が正確に把握できるようになりました。出張先のリーダーが進捗を確認し、作業担当チームに作業指示を行うケースもあります。
Q. 工夫したポイントはありますか?
作業者の負担を減らし、また作業ミス発生の確率をさげる、色々な工夫を模索しています。
具体的にはまず「作業記録を入力する画面に作業上の注意事項を細かく記載する」といった基本的な工夫を実践しています。たとえば「プリンタ設定」の様な設定事項についても、個々のパソコンで異なる設定を行うのですが、Questetra の画面(作業を記録する画面)でナビゲーションするようにしています。
加えて、ネットパーク21は日頃からプログラミングに慣れている事もあって、 Questetra API を使った自作プログラムと連携させる工夫を行っています。たとえば、パソコンに貼る「管理番号シール」は、シール作成機と連携通信させて自動的に出力される様にしています。
Q. 今後の展望についてお聞かせください
この「作業進捗管理」で言えば今後、これらの作業記録をより深く分析していきたいと考えています。
例えば、発生してしまったミスや遅延した作業について正確な記録が蓄積されれば、より抜本的な業務改善に向けた仮説が検証できるようになるのではないかと考えています。
また一方で、社内業務についても積極的に可視化を進めたいと考えています。特に、お客様に提出する月例の運用レポートや、お客様からの問い合わせに対する回答についても、Questetra 上で管理することで、業務横断的な情報共有が促進するのではないかと考えています。