「利用規約メッセージ」(定型文)の共有は、無用です!
UuuKanKanクラウド社では「システムアラート」や「レポート」を社内チャットで共有している。しかし、Looker Studio レポートに含まれるノイズ文(長文投稿)が視認性を低下させていた。そこで JavaScript による自動処理を追加した。このプロセス改善により、視認性の向上と情報共有精度の向上を実現した。
※このプロセス改善ストーリーはフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。
1. 課題: ノイズ文(長文投稿)による視認性低下
UuuKanKan クラウド社では「社内チャットで各種アラート通知を検知/検索できる」を重視しています。すなわち、全社員が最新情報および過去情報をいつでも確認できる環境を整備しておくことこそが、迅速で高品質な対応を可能にすると信じています。
運用されている[ワークフローアプリ]は、アラート通知メールの着信がトリガーとなって起動されます。そして、[ワークフローアプリ]の途中工程には、自動工程【Delete ML_Footer】が配置されており、「Google グループによって追加されたフッタ行」(メーリングリスト購読解除案内文)が自動的に削除される JavaScriptがセットされています。(削除パターン)
しかし、BIツール「Looker Studio」からのレポートメールには、更に10行程度のシステム定型文(利用規約文ならびにプライバシーポリシー文)が追記挿入されています。この定型文部分は、社内チャットツール[OpenChat]全体の視認性を低下させる “ノイズ文” と言わざるを得ません。


2. 解決策: 自動処理パターンの追加
プロセスオーナーはこの課題に対処するため、[スクリプト工程]をもう一つ追加配置し、簡単な JavaScript コードをセットしました。そこには、「10行目から13行目のみを抽出する処理」と「連続空行を一行空行に変換する処理」を記述しました。
そして「Looker Studio」からのメール通知が、その[スクリプト工程]に到達するように、分岐ゲートウェイを追加配置しました。
このプロセス改善により、Looker Studio レポート文は一部の行を自動抽出する工程(途中行抽出 JavaScript)に、その他のアラート通知は一部の行を自動削除する工程(フッタ削除 JavaScript)に進むようになりました。


ワークフロー図 (BEFORE AFTER)
BEFORE (Professional edition):

AFTER (Professional edition):



// GraalJS Script (engine type: 3) -- Copyright 2024, Questetra, Inc. (the MIT License)
main();
function main(){
////// == Data Retrieving / ワークフローデータの参照 ==
const strInput = engine.findDataByVarName( "q_Body" );
// https://questetra.zendesk.com/hc/ja/articles/360024574771-R2301
////// == Calculating / 演算 ==
let arrInput = strInput.split ( "\n" );
// https://developer.mozilla.org/docs/Web/JavaScript/Reference/Global_Objects/Array/slice
let arrOutput = [];
for ( let i = 0; i < arrInput.length; i++ ) {
if ( arrInput[i].startsWith ( "To unsubscribe from this group and stop receiving emails" ) ){
engine.log( " AutomatedTask DeleteLine (en): #" + i );
} else if ( arrInput[i].startsWith ( "このグループから退会し、グループからのメールの配信を停止するには" ) ){
engine.log( " AutomatedTask DeleteLine (ja): #" + i );
} else {
arrOutput.push ( arrInput[i] );
}
}
////// == Data Updating / ワークフローデータへの代入 ==
engine.setDataByVarName( "q_Body2", arrOutput.join ( "\n" ) );
}// GraalJS Script (engine type: 3) -- Copyright 2024, Questetra, Inc. (the MIT License)
main();
function main(){
////// == Data Retrieving / ワークフローデータの参照 ==
const strInput = engine.findDataByVarName( "q_Body" );
// https://questetra.zendesk.com/hc/ja/articles/360024574771-R2301
////// == Calculating / 演算 ==
let arrInput = strInput .split ( "\n" );
// https://developer.mozilla.org/docs/Web/JavaScript/Reference/Global_Objects/Array/slice
let strOutput = arrInput .slice ( 10, 14 ).join ( "\n" );
// Extract only lines 10 to 13. / 10行目~13行目だけを抽出する。
// https://developer.mozilla.org/docs/Web/JavaScript/Reference/Global_Objects/Array/join
strOutput = strOutput .replace( /\n{3,}/, '\n\n' );
// Consecutive blank lines to a single blank line / 連続空行を一行空行にする。
////// == Data Updating / ワークフローデータへの代入 ==
engine.setDataByVarName( "q_Body2", strOutput );
}※[スクリプト工程]の運用には JavaScript コード(ECMAScript コード)の保守スキルが不可欠です。自組織のスキルレベルをよく考慮した上でご活用ください。
3. 改善効果
2つの[スクリプト工程](「フッタ削除」と「途中行抽出」)を条件分岐ゲートウェイの下流に配置したことで、UuuKanKan クラウド社には以下のような改善が見られました。
- 視認性の向上
- 条件分岐の設置により、通知内容に応じた適切な自動処理が施されるように(適切なスクリプト工程が選択されるように)なった。
- 一般的な通知は、Google グループによる不要なフッタ行が削除され続けた。
- Looker Studio からのレポート通知は、必要な行のみを抽出して表示されるようになった。
- 全社員(OpenChat 利用者)は、重要な情報に効率よくアクセスできるようになった。
- 情報共有精度の向上
- 各種通知の確認にかかる時間が短縮され、社員が重要な情報を見落とすリスクが低減した。
- 通知の視認性が向上したことで、社員同士のコミュニケーションが円滑になった。
4. 関連記事
- アラート通知は全て社内チャットへ: ノイズ通知があってもいい。即時に共有してほしい。
- アラート通知をスクリプトで短縮: 「利用規約メッセージ」(定型文)の共有は、無用です!
- 大量のグラフもAI支援で楽々分析: 集計レポートの枚数が多くて、実は…眠たい
- 生成AIの判定精度を向上させる!: AIの “誤判定率” を捕捉しつづけよう! 全てはカイゼンのため!
- リスク検知から対策へ スムーズに: 「対策に着手すべきか?」を悩む時間が、むしろムダ!
