リスク検知から対策へ スムーズに

「対策に着手すべきか?」を悩む時間が、むしろムダ!

※このプロセス改善ストーリーはフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。

1. 課題: 初動が遅い

UuuKanKan クラウド社では、全社員が契約社ごとの利用状況を把握できます。具体的には、ワークフローアプリ『利用状況集計プロセス』によって、各契約社の利用グラフ(Looker Studio レポート)が社内チャットツール[OpenChat]に自動投稿されています。しかもそれぞれのグラフには、生成AIによる「解約リスク判定文」が付与されています。

カスタマーサクセスチームでは、リスク対策が必要な場合に、『Risk Action プロセス』(リスク対応フロー)を起動しています。(手動)

しかし昨今、契約社数が増加するにつれて、『Risk Action プロセス』が開始されない(起動されない)ケースが見受けられるようになっています。これは、メンバーによって判断に迷ってしまうことが根本原因です。たとえば「過去に同じリスクがあった(ような気がする)のでリスク対策は不要では?」と考えているうちに時間が経ってしまうのです。

2. 解決策: 高リスク認定と同時に対策開始

プロセスオーナーは “リスク対策の初動” について考え方を変更しました。

すなわち、全ての「高リスク」の判定について『Risk Action プロセス』を起動する(『Risk Action プロセス』でリスク対策を検討する)というルールに変更しました。たとえ「そのリスクは過去に対応済み」であっても、たとえ「そのリスクは現在対応中」であっても、「高リスク」と判定された利用グラフデータ(契約社データ)は『Risk Action プロセス』に渡されるという流れです。そして『Risk Action プロセス』のフローの中で「リスクコントロール方針」が決められるという流れとしました。

具体的には、ワークフロー図の下流に『Risk Action プロセス』を起動する自動工程を追加しました。

このプロセス改善により、生成AIと人間が「高リスク」と判定した契約社データは、すべて自動的に『Risk Action プロセス』に渡されるようになりました。なお、下流プロセス『Risk Action プロセス』(リスク対応フロー)における管理項目 “リスクコントロール方針” に「5.過去に対応済/現在対応中」という選択肢が追加されました。

  • 1.リスク回避(Risk Avoidance)
  • 2.リスク軽減(Risk Reduction)
  • 3.リスク移転(Risk Sharing)
  • 4.リスク保有(Risk Retention)
  • 5.過去に対応済/現在対応中
ワークフロー図 (BEFORE AFTER)
BEFORE (Professional edition):
AFTER (Professional edition):

3. 改善効果

全ての「高リスク」判定に対して『Risk Action プロセス』(リスク対応フロー)が起動されるようになったことで、UuuKanKan クラウド社には以下のような改善効果が見られました。

  • 解約リスク対応の漏れ撲滅と早期化
    • リスク対応フロー『Risk Action プロセス』が自動で起動される仕組みが導入されたことで、放置ケースが完全になくなった
    • 迅速に『Risk Action プロセス』が開始されるようになったことで、解約リスクに対するリスク対策が早まった
  • 業務効率の向上
    • リスク対応フロー『Risk Action プロセス』を開始するために、当該契約社の会社情報を手入力する必要がなくなった
    • “リスクコントロール方針” を決める工程が明示的に[引き受け待ちタスク]となり、率先して判断されるようになった
    • “リスクコントロール方針” を誰が「5.過去に対応済/現在対応中」と判断したのかが記録されるようになった
    • 判断が記録されるようになったことで、メンバー間の認識のばらつきが減り、チーム全体の連携が強化された
    • 意思決定プロセスへの信頼性が向上し、内部監査の負担も軽減された

4. 関連項目

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