※ 2020年10月に「G Suite」の名称は「Google Workspace」に変更されました。

株式会社インプレスR&D
電子書籍の制作工程管理で活用

 

企画から納品までの工程をシステム化

Q. どのような業務で Questetra をご利用なのでしょうか?

株式会社インプレスR&Dは、インプレスグループ内のR&D(研究開発)を担当し、業務文書の電子化・合理化を支援しています。インプレスグループは、「IT」「音楽」「デザイン」「山岳・自然」を主要テーマに事業展開するメディア企業グループで、「IT Leaders」・「Rittor Music」・「MdN」・「山と溪谷」等を発行しています。

Questetra は「NextPublishing」と名付けた電子書籍の出版事業における書籍の企画から納品までの工程管理システムとして利用しています。

 

Q. 具体的な活用方法を教えてください

電子書籍の出版は、最終的に EPUB/PDF といった電子ファイルを作成します。印刷や製本などにともなうコスト負担がないため、個人でも気軽に Amazon.com 等の電子書籍を取り扱う書店での販売が可能です。

大まかな業務フローとしては、企画書作成、製品仕様書作成(レイアウト、文字の大きさや書体、図の挿入など)、表紙・奥付の作成、電子ファイル生成、納品と言った5段階に分けられます。それら電子書籍の出版の全工程を、Questetra と G Suite 等のサービスで構築しました。クラウド上に仮想的な出版社+印刷所を構築したと言えます。「NextPublishing」の開始にあわせてスモールスタートで利用できたこと、また試行錯誤しながら業務のブラッシュアップができたことは Questetra ならではの効果だったと考えています。

ちなみに、Questetra のことを社内では「SiORi」と呼んでいます。

 

要件整理や運用監視にも

Q. 業務要件の整理段階からご利用されたとお聞きしましたが?

「NextPublishing」は新しい事業でしたので、まず業務要件の整理を行いました。その際に業務全体の流れを示すワークフロー図作成を Questetra で行いました。この図は業務全体の流れを整理するために作成したもので、Questetra アプリとしてはこのままでは稼働していません。この図を元に業務分割し、それぞれ実際に稼働させる Questetra アプリを作成しました。

Questetra は業務整理におけるフロー図作成でも使いやすかったと考えています。

 

Q. 運用監視での活用についてお聞かせください

「NextPublishing」の安定した運用を実現する為に Questetra のモニタリング機能を活用しています。工程の中で、原稿データを投入すると自動的に書籍 PDF ファイルが生成される等、様々な処理の自動化を実現しています。それらが意図しないところで止まっていないかを監視するために「ヒートマップ」機能を利用しています。ヒートマップのグラフを元に Questetra から 外部(G Suite)の処理を呼び出す部分でのタイムアウトを検知し、手動でのリカバリを行っています。

今後は、リカバリ自体を自動化できる仕組みを構築できるような機能強化を期待しています。

 

関連記事: 日本電子出版協会セミナー報告 「インプレスR&D:出版ワークフローのデジタル化/見える化」 (2017.05.24)

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「株式会社インプレスR&D」への1件のフィードバック

  1. ピンバック: G Suite とクラウド型ワークフローでどんな連携が実現できるのか - Questetra

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