
0. 業務プロセスとは?
「業務プロセスって、ナンですか??」 一般の方から真顔で聞かれると困る。
- 組織の中に飛び交っている案件の「その流れ方」のコトです。
- イヤ、チガウ。組織としての「仕事の進め方」のコトです。
- ア、イヤ、ソノ。貴方にとっての「救いの書」です!?!
しかし、ホント、これ(業務プロセス)、ナンなんだろう。。。この言葉、毎日毎日使っていると、たまに分からなくなる。しかも全く同じ質問文でも、実は、みんな「聞きたい事」が違う。だから適当に答えると(その真顔の裏に思いを馳せずに答えると)、まず間違いなくガッカリされる。(切ない)

業務プロセスのメタファー(比喩的表現)
1. “業務の流れ” である
- 「業務プロセスを改善しましょう!」(!?)
- 「この際、業務プロセスの自動連携を考えましょう!」(!??)
- 「アドホックな業務プロセスの実行時にはコラボレーションツールの活用が有効です!」(zzz。目噛んで死ね)
IT業界における「業務プロセス」(Business Process)とは、
- たぶん【道】と言ってイイと思う。
- たぶん【川】と言ってイイと思う。
- たぶん【線路】と言ってイイと思う。
個人的には、『【線路】と【列車】』のタトエが好きだ。

たとえば、『しっかりとした【線路】が引かれていれば、次々に【列車】を走らせられますよね』と説明する。その後、『しっかりとした「業務プロセス」(業務の流れ)が設計されていれば、「仕事」(案件)がグルグル回りますよ』と。。。
世のコンサルタント達は、意味不明な日本語をあやつるのが仕事だが、、、彼らの言う「業務プロセス」においても、「個々の【列車】を指しているのではない」という点は押さえておきたい。つまり「業務」には、
- 英語の「Business」(e.g. “That’s your business” 貴方自身の問題よ)
- あるいは法律用語としての「業務上の」(e.g. “業務上過失”)
などと同様に「反復」というニュアンスが込められている。そして「業務プロセス」は「反復可能な手順」といった位置づけで使われる言葉なのだ。
2. 「プロセス」と「業務プロセス」の違い?
さらに注意が必要なのは「プロセス」(Process)だ。
たとえば、システム管理者がパソコン画面を見ながら「プロセスを殺した」とボヤけば、「何らかの理由で暴走したソフト(アプリケーションソフトウェア)が、強制停止させられた事」が伝わる。つまり「プロセス」は「たくさん走っているもの」であり、「その中に暴走したプロセスが存在していたのだ」と理解できる。メタファーに置き換えて理解するなら、【たくさんの列車】の中に【暴走列車】がいる様子を想像すればよい。
しかし一方で、「ワークフローの “プロセス詳細” を確認する」などと言われればどうだろう。どちらかと言えば【線路】をイメージするヒトの方が多いように思う。ただ、このようなケースにおける「プロセス」も、(一般の方には理解しがたいのだが)、【個別の列車】が意図されているケースが多い。

3. 「業務」と「仕事」の違い?
話がやや脱線するが、「仕事」(Work)とは何だろう?
誤認されることが少ないので考察する必要もないのだが、、、基本的には「流れてきたプロセスへの対処」を意味する。ここで言う「流れてきたプロセス」(あえて “案件” と言おう)は、もちろん【列車】の方だ。
たとえば、以下の2文を比較してもらいたい。後者はイマイチ意味が通じない。
- Aさんが仕事を処理した後に、Bさんが次の仕事を処理する
- Aさんが業務を処理した後に、Bさんが次の業務を処理する
つまるところ、IT業界において「仕事」とは「誰かに処理されるモノ」なのだ。そして「仕事リスト/Worklist」と言えば「インボックス/未処理箱()に入っている案件の一覧」が想起される。

4. 「業務プロセス」からポンポンと成果が生まれるようにするために
「仕事を回す」って何だろう?
改めて考えると「仕事が回る」って日本語は、実に面白い。例えば、、、「たった3人で仕事を回してます!」とか、「特定の誰かが居なくても仕事は回るんです!」とか、そんな使われ方をする。(回覧板的な「回す」なんだろうけど)
つまるところ、、、何人かの仕事がグルっと回ると、、、『成果』が1つ出来上がる、、、のだろう。更にもう1回グルっと回ると、また違った『成果』が完成する。

そうか! 「業務プロセス」は【ガラポン】とも言えるゾ。
(どなたか、、、「ガラポンです」って回答する勇気をクダサイ)
そして、十分な品質を持つ『成果』【タマ】が、ポンポンと安定して出てくようにするには、日々のメンテナンスが欠かせないと言える。
という事で、、、「業務プロセスの管理」(Business Process Management)に興味が湧いた奇特な方は、無料で始められるクラウド型ビジネスプロセス管理『Questetra BPM Suite』を是非お試しください。

