BPO受託業務において、オペレータが自発的に問い合わせを選ぶ方式により、消極的な姿勢が生まれていた。これにより業務の生産性が低下していたため、プロセスオーナーは案件を均等に20人へローテーションで自動割り当てる新方式を導入し、対応の偏りとモチベーション低下の課題を解決した。
1.課題:タスクが積極的に引き受けられない
MoshiMoshiビーピーオー社は、BPO受託業務として、20人のオペレータがメール問い合わせに対応するコンタクトセンターを運営しています。
問い合わせ対応は「対応者」が自ら案件を引き受ける方式で運用されています。手が空いているオペレータは「引き受け待ち一覧」にリストされた問い合わせを選択し、引き受けます。
オペレータは時給制で働いています。評価制度としては、対応が高評価を得た場合にプラス評価がつく一方で、クレーム発生時にはマイナス評価を受ける仕組みが採用されています。
一方、対応数は評価として直接反映されないため、積極的に対応を引き受けるモチベーションが生まれません。そのため、できるだけ仕事を後回しにする傾向が見られ、全体の生産性が低下しています。

2.解決策:ローテーションで均等に割り当て
この課題を解決するために、プロセスオーナーは「ローテーション割り当て方式」を導入しました。従来の方式では対応者が自発的に仕事を選ぶ形でしたが、新しい方式では、問い合わせが均等に配分される仕組みです。
具体的には、案件毎に付与される通し番号(プロセス連番)を20で割った剰余に1を加えた値を使用し、1〜20までの数字を計算します。その番号に対応したオペレータに案件が割り当てられます。(例:5ならEさん、14ならNさん)。
※番号の計算は、「スクリプトタスク」を利用します。
Before :

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- Email着信によりプロセス起動
- 50文字要約 by OpenAI
- Emailの内容が要約される
- 1.返信文の入力
- 返信メールを送信
- SVにレビュー依頼
- 2.返信文のレビュー
- Email送信
After :

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- Email着信によりプロセス起動
- 50文字要約 by OpenAI
- Emailの内容が要約される
- プロセス連番 % 20(20で割った余り) + 1
- TSV の i 行目を返信担当にセット
- 1.返信文の入力
- 返信メールを送信
- SVにレビュー依頼
- 2.返信文のレビュー
- Email送信
Compare Before/After


3.効果
- 業務の平準化
- 問い合わせ対応の分担が均等になり、特定のオペレータへの負荷集中がなくなりました。
- 全体の処理スピードが向上し、問い合わせ対応の遅延が減少しました。
- 積極性の向上
- 仕事の選択制がなくなったことで、対応者が消極的になる問題が解消されました。
- 均等な業務割り当てにより、オペレータの責任感が向上し、積極的な対応が増えました。
- オペレータのスキル向上
- すべての対応者が一定数の問い合わせを処理することで、対応経験が蓄積され、スキルが向上しました。
- 業務の均等配分により、全員が幅広い問い合わせに対応できるようになりました。

4. 他業務への応用
- サポート対応の公平化
- 電話やチャット対応業務でもローテーション制を導入することで、特定の担当者への業務集中を防げます。
- 社内タスクの分配最適化
- 定型業務(例:報告書レビューやマニュアル更新)にも自動ローテーションを導入することで、属人化を防止できます。
