初動と暫定の2段階報告で、インシデント対応が加速!
Gachatシステムズ社では、セキュリティインシデントの報告が一括形式だったため、対応開始が遅れがちでした。これを改善するため「初動報告」と「暫定報告」の2段階報告を導入。初期段階で迅速に状況を共有し、事務局や関係部署の対応を早めることで、初動の迅速化と対応精度の両立を実現しました。
※このプロセス改善ストーリーはフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。
1. 課題:迅速なインシデント対応の障壁
ITサービス企業 Gachatシステムズ社(従業員数:約120名)は、クラウドインフラや業務システムの開発・運用を手がける企業です。
同社では、セキュリティインシデントが発生した際、一定程度対応が進んだ後に、1回だけISMS事務局へまとめて報告する運用となっていました。この「まとめて報告する形式」では、インシデント発生直後の情報が事務局に届くまでに時間がかかり、ISMS事務局が対応を開始するまでにタイムラグが生じていました。
その結果、経営層や関係部署への情報共有も後手に回ることがあり、組織全体としての対応が遅れる要因となっていました。
セキュリティインシデントでは、発生直後の状況把握と即応が非常に重要です。こうした報告の遅延は、組織全体のリスク対応力やセキュリティレベルの低下を招く、大きな課題となっていました。

2. 解決策:初動報告と暫定報告による2段階の報告で情報伝達を迅速化
この課題を解決するため、同社ではインシデント報告の形式を見直し、「初動報告」と「暫定報告」の2段階に分けた運用を導入しました。
まず、初動報告では、インシデント発生直後の簡単な状況をすぐにISMS事務局へ共有。ISMS事務局は早い段階で事態を把握できるようになります。
暫定報告では、調査が進んだ時点で、影響範囲や原因、対応方針などの詳細情報を追加で報告します。
Before

ワークフロー図の詳細を見る
1. インシデントの報告
発生したインシデントについて報告します
2. インシデントの確認
報告されたインシデントについて確認、不備があれば差し戻しが行われます
1’. (再)インシデントの報告
差し戻された報告について再提出します
3. CEO確認
発生したインシデントについてCEOが確認します
4. 恒久対応の報告
発生したインシデントに対して、恒久対応の報告を行います
5. 恒久対応の確認
恒久対応の報告について詳細を確認、不備があれば差し戻しを行います
4′. (再)恒久対応の報告
恒久対応報告の不備について、再提出の対応を実施します
After

ワークフロー図の詳細を見る
1. 初動報告
発生したインシデントについて迅速に報告します
2. 初動報告の確認
報告されたインシデントについて確認を実施、情報共有が行われます
3. 暫定対応の報告
インシデントについての暫定対応を迅速に報告します
4. 暫定対応の確認
暫定対応の報告について確認し、不備があれば差し戻しを行います
5. CEO確認
発生したインシデントについてCEOが確認します
4. 恒久対応の報告
発生したインシデントに対して、恒久対応の報告を行います
5. 恒久対応の確認
恒久対応の報告について詳細を確認、不備があれば差し戻しを行います
4′. (再)恒久対応の報告
恒久対応報告の不備について、再提出の対応を実施します


3. 効果
2段階の報告体制により、初動のスピードと後続対応の精度が両立できるようになりました。
- インシデント発生段階での即時報告が定着し、初動対応の迅速化が実現
- 経営層や関係部署への状況共有がスムーズに
- 組織全体のセキュリティ対応能力の底上げに貢献

4. その他の業務への応用
事故・トラブル報告プロセス
- クレームやトラブル対応でも初動報告を取り入れることで、CS部門や品質管理部門の早期対応を実現可能。
システム障害対応プロセス
- システムトラブルの初動共有を行うことで、インフラチームや開発チームの連携が強化され、復旧時間の短縮に繋がる。
コンプライアンス違反報告フロー
- 初期報告を速やかに受けることで、法務・リスク管理部門が早期に対応計画を立てやすくなる。
情報漏洩など重大事案の社内報告
- 関係各所への連絡が後手に回らないよう、まずは事実のみの即時共有をルール化できる。
5. 提案資料サンプル
当社サービスの導入を検討いただく際の提案書サンプルです。課題に対する解決策の概要を記載しています。実際の相談内容に応じて、内容を個別にカスタマイズして提供いたします。


