1. 課題:経費申請不備による手戻り
産業用機械を製造・販売するDotoDoto精工株式会社では、顧客先への出張対応が多く、従業員による経費申請が頻繁に発生しています。これらの申請は、上司が内容を確認・承認し、その後、経理部門が支払い処理を行うという流れで運用されています。
しかし、多忙などの理由により、上司による確認が不十分なまま承認されるケースが散見されました。
その結果、請求書の添付漏れや記載ミスといった不備のある申請が、そのまま経理部門へ回ってしまうことがありました。
このような場合、経理担当者はそのたびに内容を遡って確認する必要があり、結果的に支払いが遅れる原因となっていました。

2. 解決策:AIで申請不備を検出
この課題に対応するため、プロセスオーナーは、「経費報告レポート自動生成工程」と「AIエージェント工程」をフローに組み込みました。
申請が行われると、まず申請内容を簡単にまとめた「経費報告レポート」が自動生成されます。その後、AIがこのレポートを解析し、請求書の添付漏れや取引年月日の記載ミスといった不備の有無を判定します。不備があった場合には、該当箇所とその理由が明示され、その指摘内容が上司の承認フローへと引き渡されます。
これにより、経理部門に届く前に申請内容の不備を確認できるようになりました。

Before




ワークフロー図の詳細を見る
1.経費報告
従業員が経費報告を提出します。
2.上司承認
上司が承認もしくは差し戻しを行います。
3.支払い
経理部が支払いを承認もしくは差し戻しを行います。
After




ワークフロー図の詳細を見る
1.経費報告
従業員が経費報告を提出します。
x1.経費報告レポート生成
1.の報告を元に自動でフォーマットに沿ってレポートが生成されます。
x2.報告不備検出 by AI
x1の経費報告レポートを元に指示内容に従ってAIにより不備が検出・明示されます。
2.上司承認
上司が承認もしくは差し戻しを行います。
3.支払い
経理部が支払いを承認もしくは差し戻しを行います。


3.効果
経理部門の負担軽減
不備のある申請が事前に修正されることで、経理担当者による確認や差戻しの手間が大幅に削減されました。
不備の検出精度が向上
AIにより、記載漏れや金額ミス、添付忘れといった初歩的な不備が確実に検出されるようになり、経理に届く前の段階で是正されるようになりました。
上司の確認業務の効率化
AIによる指摘を参照しながら確認できるため、上司も要点を把握しやすくなり、承認にかかる時間が短縮されました。

4. その他の業務への応用
出張申請の内容チェック
AIが申請内容を事前に確認することで、承認者は確認ポイントをすばやく把握でき、対応ミスを防げます。
プロジェクト申請の不備検出
新規プロジェクトの申請にも同様の仕組みを適用することで、書類の不備を早期に把握でき、立ち上げまでのスピードが向上します。
契約書類の事前確認
契約書の記載内容をAIが確認することで、法務担当者の確認作業をサポートし、見落としや形式ミスを未然に防ぐことができます。
