チームレビューでデザイン品質UP!
◯◯デザイン社は、印刷物やWebサイト制作のデザインを請け負う制作会社です。
ディレクターが依頼者となり、プロジェクト進行において必要な制作や修正をデザイナに依頼しています。
1. 課題:制作物のクオリティ低下
◯◯デザイン社は、デザイナの自主性を尊重し、高い生産性を追求するワークフローを構築しています。従来の「指示待ち」型ではなく、デザイナは自発的に行動し、独自のアイデアに基づいて企画・制作できます。
しかし、このワークフローには、デザイン品質の低下につながる、次のような問題がありました。
- 不適切な表現や画像が公開されてしまう
- コーポレートロゴの無断使用など、他社の知的財産を侵害してしまう
2. 解決策:デザインレビューの必須化
プロセスオーナーはワークフローを改編し、新たなヒューマン工程「2. レビュー」を追加します。これにより、デザイナが制作した成果物は必ずチームメンバの誰かにレビューされるようになります。
Before :
0.依頼者 から制作開始
- 依頼者が依頼内容を入力すると、デザイナに依頼が届くと同時にチームメンバに依頼内容が共有される。
- デザイナが成果物を提出後、依頼者がレビューを行い、問題がなければ作業完了。
1.デザイナ が自主的に制作開始
- デザイナは、依頼を待たずに主体的に制作を開始。
- 作業完了後、成果物はチームメンバと共有される。
After :
0.依頼者 から制作開始
- 依頼者が依頼内容を入力すると、デザイナに依頼が届くと同時にチームメンバに依頼内容が共有される。
- デザイナが成果物を提出後、依頼者がレビューを行い、問題がなければ作業完了。
1.デザイナ が自主的に制作開始
- デザイナは、依頼を待たずに主体的に制作を開始。
- 作業完了後、成果物はチームメンバと共有される。
2.レビュア がレビュー対応
- デザイナが成果物を提出すると、チームメンバに共有され、対応可能な人がレビューを担当。
- 修正が必要な場合はデザイナに差し戻し、問題がなければ作業完了。
Before / After 比較(スライダが動きます)
3. 効果
3.1 コミュニケーションの活性化
- デザイナ、依頼者、その他のチームメンバ間での情報共有の促進
- 誤解や認識違いの早期発見・解消
- デザインの方向性や具体的な要素に対する共通認識の形成
3.2 デザイン品質の向上
- デザイナの意図を正確に理解した上で、依頼者の要望を反映したデザインの制作が可能に
- 多様な視点を取り入れることで、より洗練されたデザインの提案が可能に
3.3 チーム全体の効率化
- 修正の減少による作業時間の短縮
- チームメンバー間の連携強化によるスムーズな作業進行
4. 他業務での応用
ソフトウェア開発
チームメンバ全員が仕様書やコードを共有し、定期的なレビューを実施することで、仕様変更やコードレビューの遅延を防止し、開発期間の短縮や品質向上が期待できます。
マーケティング
マーケティング担当者だけでなく、営業や顧客サービスなど関連部門のメンバ全員が情報を共有し、定期的な議論を行うことで、企画・実行の遅延を防ぎ、キャンペーンの成功率向上に繋げることができます。
研究開発
研究成果を社内外に公開し、外部からのフィードバックを得られます。