だから「ソリューション」って、ナンヤネン!
「ソリューション」とは「ショホーセン」(処方箋)だ。だから、お客さん(患者さん)によってチガウ。。。

『二酸化炭素』は、酸素が2つ炭素が1つで構成される。『パソコン』は、CPU と Memory と Disc と Monitor で構成される。ならば、、、『ソリューション』は何で構成されているんだろうか??? (ソリューションという言葉の意味について、システムとの違いを交えながら…)

 

目次
1. ソリューションとシステム
2. ソリューションを喩えて言えば?
3. ソリューションの構成要素
4. SaaS 会社はシステム会社? ソリューション会社?

 

1. ソリューションとシステム

吾輩は、IT業界歴、約20年になるオジサンである。。。

最近『ソリューション』という言葉の変化に、戸惑っている。。。

昔、初めて聞いた時は「スグに消えてしまう言葉なんだろーなー」と思っていた。しかし、若い人にも使い続けられている。今もって。。。なんとも不思議な言葉だ。

  • 「我が社はソリューションベンダーです。」(!)
  • 「我が社のソリューションはコチラです。」(?)
  • 「ソリューションのリストはコチラです。」(??)

そうか。。。

なんだか、フワっとしてて、モワっとしてて、カッコヨサゲなんだろうな。。。

「ユビキタス」とか、「Web2.0」(うぇぶにいてんぜろ)とか、そんなハムスター並みのスピードで “天寿” をマットウした言葉達と、あんまり変わらないような気もするのだが。。。(合掌…)

 

そこで、「ソレ、素晴らしい『シ・ス・テ・ム』ですね」と同調してみたら、、、「ハイっ!」と言う元気な答えが。。。(マバタキ×笑顔=純粋?)

 

そうそう、昔はミンナ、「システム」って言ってたんだよなぁ。。。(←心のつぶやき)

  • 「〇〇分野専業のシステムベンダーです。」
  • 「〇〇システムが得意な System Integrator です。」
  • 「〇〇システムの構成例はコチラです。」
・・・心の中で変換してしまう。。。

 

what-system

 

 

2. ソリューションを喩えて言えば?

若い人から、

「『ソリューション』って、日本語で何て言うべきなんですか?」

と聞かれることがあれば、

「『ショホーセン』(処方箋)だよ♡」

って答えることにしている。(←とっておきのオヤジギャグ)

 

つまるところ『ソリューション』とは「患者さん(病に苦しんでいるお客さん)に合わせた処方箋」を意味する、と思っているのだ、、、オジサンは。。。

#「(包括的な)課題解決」とか、ゼンゼン面白くないのでダメ。(オヤジ的には)

 

そもそも『ソリューション』の語源は、IBM 瀕死時代に CEO を務めた ガースナー(Louis V. Gerstner Jr./CEO=1993-2002)さんが「顧客中心主義」を唱えたコトに由来する言葉だ。

Wikipedia (English)Wikipedia (日本語)

 

なので、ついつい、『ソリューション』とは

  • 「買い手に最も適している組み合わせ」で構成されていなければならない
  • 提案前に、どうしても「顧客ヒアリング」が必要になるモノだ
などと思ってしまうのだ。

そして、売る側から『ソリューションのリスト』などと言われると

  • 買い手の病状に合わせていないんぢゃね?
  • 売り手が売りたい組み合わせなんぢゃね?
という気がしてならないのだ。

(まぁ、確かに「同じような病」で苦しんでいる会社は多いのは事実なのだが・・・)

 

system-solution-scope

 

 

3. ソリューションの構成要素

ソリューションとシステムの違いが気になるオジサンは思う。。。

  • 『システム』は、以下の4要素から構成される。
    • 「通信環境」
    • 「ハードウェア」
    • 「ソフトウェア」
    • 「データ」
  • 『ソリューション』は、以下の6要素から構成される。
    • 「通信環境」
    • 「ハードウェア」
    • 「ソフトウェア」
    • 「データ」
    • 「ノウハウ(コンサルティング)」
    • 「要員」
関連語:「システムエンジニア」、「ワン・ストップ・ソリューション」
時代背景:「ダウンサイジング化」、「オープン化」、「マルチベンダー化」

 

つまり『システム・ベンダ』(システム会社)は

  • 「システム企画 “支援”」を行い
  • 「システム開発」と「システム保守」(※)を行い
  • 「システム運用 “支援”」を行う

べきであって、(中立な視点が求められる)『ソリューション・ベンダ』(ソリューション会社)は

  • 原則として、自社製のハードウェア製品を持っていてはならない
  • 原則として、自社製のソフトウェア製品を持っていてはならない
  • 原則として、自社製の通信ネットワーク製品を持っていてはならない
などと。。。(エエ、、、ただの自論デス。。。)

ハードやソフトの保守だけでも、結構タイヘン。
#改修保守(修正保守/完全化保守)、適合保守、予防保守

 

 

4. SaaS 会社はシステム会社? ソリューション会社?

SaaS ベンダーの Questetra 社は「ソフトウェア会社」だ。

日本標準産業分類で言えば「パッケージソフトウェア業」となる。つまり『システム会社』ではない。『システム』の1要素を作っているに過ぎない。(いわんや『ソリューションベンダー』でもない。)

※ G.情報通信業 > G39.情報サービス業 > G391.ソフトウェア業 > G3913.パッケージソフトウェア業

#まれに「情報処理サービス業(3921)」や「アプリケーション・サービス・コンテンツ・プロバイダ(4012)」に分類したがる人もいる。でも、SaaS は Software as a Service の略であって、ソフトウェアを作ることが Questetra 社の “主な事業” だ。ハードウェアやネットワークなどのオーナーシップ(管理責任)があるのも事実だが、、、ソレは、団子屋さんで言えば「包装紙」にすぎない。(←エライ人には、それが分からんのです)

 

japanese-business-category-saas

 

医療にたとえて言えば「薬」とか「杖」とか、を作っているようなものだ。(?!)(⇔ SaaS 単体が、”包括的な解決” をもたらし得るモノではない)

※しかも「By User」というコンセプトで作られた汎用ソフトウェアであって、適用業務が特定される「For User」なソフトウェアではない。だから、お客様が課題を解決できる場合もあるし、解決できない場合もある。(誠に遺憾ながら)

#違う言い方をすれば、パートナーの皆さまのご協力が欠かせない。。。

#一般には「ワークフロー製品」や「ビジネスプロセス管理製品/BPM製品」としてカテゴライズされます。(BPM: Business Process Management)

 

 

現状は、患者(エンドユーザ)さんが直接購入してくださるケースが多い。

しかし一方で、コンサルティング会社さんなどが「処方箋として使える」と判断してくれるケースもある。あるいは、ソリューション会社さん(「コンサルティング部隊」や「システム運用 “代行” 部隊」を持つ会社さん)が『ソリューション』に組み込んで下さる機会も増えてきた。(←実にありがたい。。。)

 

最近の事例は『自治体向け「初動支援キット2.0」』(by 日立システムズ様)だ。

(keywords: 災害対応マニュアル、安否確認、参集指示、地震、津波、風水害)

 

と、いうことで、、、災害発生時の「初動」についてお悩みの自治体の方は、是非お問い合わせ頂ければ・・・と思う。是非!!(←宣伝でスミマセン)

Initial Response to the Accident

 

Initial Response to the Accident 2
Initial Response to the Accident 3
Initial Response to the Accident 4
Initial Response to the Accident 5

 

 

 

ウチの課長は、なぜ業務フロー図を書かないのか?

 

About The Author

「だから「ソリューション」って、ナンヤネン!」への2件のフィードバック

  1. 井上 健

    システムエンジニアと言う人たちはもういなくなったのだろうか?定年をあと5年に控え、同期はリタイヤか幹部社員・・・周りに今SEらしき人がいない訳でもないが(女性でIT関連機器に詳しい人がいる)、自分の周りで「私はシステムエンジニアです。」と明言している人がいない状況です。しかし、業務は鬼の様に回っており、職場の人はパソコン相手にソフトを操作している・・・と言うのが今の私の職場です。
    特に「システムエンジニアです!」と言う必要がない社会になってきているのかなぁ・・とも感じております。
    娘の大学受験の入試規定にパソコンから入試の申し込みができないと受験できない仕組みを昨日理解して、時代がそうなのか・・とも感じております。しかし半年前、社長はSEが絶対的に不足であるとメッセージしてました。何か不思議な時代を迎えているのをひしひしと感じます。

    1. IMAMURA, Genichi

      情報システムの「高度化」は、ますます加速し続けているように思います。ともなって『”ギャップ” が埋められていない事によるトラブル』が散見される状況があるのだと思います。
      もちろん人類の歴史で言えば、「電話が使えない」とか「読み書きが出来ない」といった “ギャップ” があったのでしょう。ただ、個人的には、そう言った “ギャップ” や “トラブル” にこそ、向き合っていきたいなと思います。

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

上部へスクロール
%d