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  • 生産性改善と顧客信頼獲得の両立 – プロセス改善活動の進め方(4)

    生産性改善と顧客信頼獲得の両立 – プロセス改善活動の進め方(4)

    業務プロセス管理(BPM)は、ワークフロー(ワークフローアプリ)を把握するところから始まります。この『プロセス改善ストーリー』を参考にして、あなたも業務プロセス改善を始めてみませんか?

    システムインテグレータ

    「システム」 どういう意味?

    なかなか回答に窮する“意外と難しい質問”である。およそ「複数の要素が組み合わせられ、全体として何かの役割を担うもの」なのだろう。「システムキッチン」はコンロ・流し台・収納が料理を助け、「物流システム」は集荷者・保管者・配送者がモノを運ぶ仕組みである。

    「情報システム」でも似たようなもので、ハードウェア・ソフトウェア・通信ネットワークが“情報を出力する仕組み”に過ぎない。

    しかし 「売上」、「ロイヤル顧客のリスト」、「最新の業務マニュアル」、「新製品に対する顧客の声、上位3つ」・・・考えてみれば当然の話ながら、ヒトが得たいと思う情報は数限りない。情報システムの組立屋(Integrator)が世に無数と必要になる所以だ。

    委託者の不満

    委託者が不満に感じる瞬間、トップ4!

    1. [提案段階] 提案のレベルが低い。て言うか無い
    2. [設計段階] 最新合意仕様がどうなっているのか分からない
    3. [検収段階] 納品物の品質が低い。テスト内容を聞きたい
    4. [運用段階] 問合に対する対応が遅い。たまに的外れ回答

    以上は経験にこそ基づいているが、あくまでも著者の勝手な推測だ。何の統計データもない。また言うまでもなく、技術説明を受ける瞬間、契約の瞬間、見積の瞬間(!)など、他にも色々な瞬間で不満を感じる事もあろう。

    さて・・・、手始めに「納品物テスト」に関連するプロセスにフォーカスし「委託者の不満」を解消したい。選択理由は簡単。他プロセスと比較して、人間能力への依存度が高くないタスクが多いからだ。たとえば「提案」に関連するプロセス自体が整備されていなくても、「委託者の満足」を得る人はいる。

    ここではモジュール作成、モジュール結合、実機構築など、メンバは担当範囲の「成果」を出した単位でプロマネに報告する。そこを起点に検査プロセスが始まる。

    このプロセスでは、プロマネの簡単な確認の後、任意の検査者二人が検査を実施し、検査報告を記録する。もちろん、どの単位どのタイミングで成果報告をさせるかはプロマネの腕の見せ所となる。

    テスト実施内容

    「途中の検査報告も、すべて納入する」

    そこまでの“男気” を見せるプロマネはなかなか居ないと思うが、本来、納品物に対する「要素単位の検査報告書」は、システムタイムスタンプ付で提出したいものだ。

    確かに「CMMIを取ろう」と唱えるのは躊躇するだろう。しかし「納品物の検査報告書も提出しよう」と言う勇気は、是非とも持ち合わせてもらいたい。このプロセスの場合、仮に納品物の要素が100個あるなら、検査者が二人いるので、「(100+再検査回数)×2枚」の検査報告書が生成される事になる。ちなみに、SI事業全体を俯瞰すれば、テストや検査にかけるべき費用は全体コストの2割程度は必要だ。乱暴に言えば、100人組織には20人の検査部隊が存在することとなる。

    ※ CMMI: Capability Maturity Model Integration

    「検査報告書」の存在は、特に担当営業としては有難い。現実、多くの担当営業はどんなものが出来上がったかを把握できていない。そして、クレームは一方的に受け付けるしかない。

    しかし「検査報告書」があれば、委託者が納品物を検収したときに満足できなかった検収項目と、検査報告書の検査項目を比較する事が出来る。すなわち、委託側の主張と受託側の主張を比較する事が出来る。

    言った仕様、言ってない仕様

    「検査報告書」である程度は救われるはずの担当営業氏だが、人類永遠の課題「思い込み仕様問題」は解決されない。

    すなわち、RFP・要求仕様書・要件定義書など、いずれの書類にも書き切れていないが、「委託側としては当然実現されると思いこんでいた仕様」が存在してしまう問題だ。

    こればっかりは、地道に合意仕様をきちんと記録していくしかないのだが、「きちんと記録できる/しやすいプロセス」とは、如何なるものなのだろうか。

    仕様書管理

    プロセスのアウトプットが不十分であった時、

    1. 実行者が悪いのか?
    2. プロセスそのものが悪いのか?

    のいずれであるか、をプロセスオーナーは見分ける必要がある。情報漏洩だの、勘違いだの、多くの人為事故は、プロセスそのもの(体制と言っても良い)を改善する事で発生確率を下げられる。

    今、「最終合意仕様書が共有できていない」と言う状況は、文書管理プロセスの改善で少なからぬ変化が期待できる。草稿ベースに打ち合わせを行い、議事録と修正原稿をメールし、さらに長文議事録の行間指摘をメールしあっている現状を打破したい。

    このプロセスオーナーのスタンスは、

    • 打ち合わせは何度してもらっても構わない。
    • なんならメール議論も好きなだけやりとりすれば良い。
    • 「漏れなく記載する」と言う事に主眼に何でも実践して欲しい。
    • ただ、「最終決定プロセス」だけは特定のルールに従ってくれ。

    と言うものだ。おかげでルールが少ない。しかも最終決議をオンラインで行うと言っているだけだ。流れ自体は、議会での法案審議プロセスに近い。微細な誤植であれば、オンライン議事録で修正の内容を明記し、利害関係者が「同意する」と発言するだけでよく、対象書類を改変し再議論する必要はなかろう。

    ちなみに、プロマネは議長役に徹するのが良い。また“穏やかなチャット”にするための十分な事前根回しが期待される事は言うまでもない。

    変更管理

    ルールと呼ばれるものはシンプルな方が良い。プロジェクトで定義すべき仕様の種類・本数は、案件によって異なる。場合によっては100ファイルを超えるケースもあるだろう。そして、その中にはプロジェクト実施中にやむなく更新される仕様もある。

    しかし、新規法律にせよ、法律修正にせよ、全ての法律が議会を通過するのと同様、仕様の変更であっても必ず「最終仕様合意」のプロセスを経て承認されるようにしたい。

    すなわち、何かもめごとが起きた時に、個人のメールボックスを探しまわるようなことはしたくない。

    仕様決定と検収検査の他に・・・

    さて、「不満瞬間」の残り二つ(1.および4.)も結論だけになるが、提案しておきたい。

    1. [提案段階] 提案のレベルが低い。て言うか無い
    2. [運用段階] 問合に対する対応が遅い。たまに的外れ回答

    プロセス自体のブラッシュアップタイミング

    「プロセス」はすなわち「ルール」でもある。ルールの改編は頻繁に行うべきではない。人数配分の変更等で対応できる場合も多い。しかしどうしても「滞留」や「ミス」が無くならない場合、プロセスオーナーは勇気を持って変更する決断をしたい。 [完]

  • 業務処理統制下のナレッジ管理 – プロセス改善活動の進め方(3)

    業務処理統制下のナレッジ管理 – プロセス改善活動の進め方(3)

    業務プロセス管理(BPM)は、ワークフロー(ワークフローアプリ)を把握するところから始まります。この『プロセス改善ストーリー』を参考にして、あなたも業務プロセス改善を始めてみませんか?

    顧客からの問い合わせの意味・・・

    日本には「お客様は神様」と言う表現がある。顧客からの問い合わせはまさに「神の声」かも知れない。少なくとも、分からない事を分からないままに放置している他の多くの顧客とは大きな違いがある。

    多くの企業では、問い合わせ窓口を設置して、顧客の不満を解消する。それがコールセンターであったり、インバウンドメール処理チームであったりする。しかしその「不満解消活動」は、別の角度から見れば「顧客に伝わっていない情報をリストアップできるプロセス」でもある。

    伝わっていない原因は、さまざまに想像できる。

    1. 情報を発信していない (情報発信不足)
    2. 情報を発信しているが、品質が低い (発信情報品質)
    3. 情報を発信しているが、見つけられない (発信情報検索性)

    いずれにせよ「顧客に伝わっていない情報のリストアップ」は、原因特定の足掛かりとなろう。

    社内からの問い合わせも

    よく考えれば、社内からの問い合わせにも大きなヒントがある。およそ「顧客に伝えるべき事」は、「社内に伝えておくべき事」に含まれるはずだ。「社内に伝えておくべき事」がリストアップされていれば、「顧客に伝えるべき事」の網羅性担保に役立つ。すなわち「情報不足」が回避される可能性が高い。

    必要あれば助言を受け(T1)、回答文の評価を受け(L1・Mb1)、回答文の価値を記録する(L2)業務処理統制例を以下に示す。

    定式化された回答文の記録

    問合処理の進捗管理は「不満解消」を一刻も早く実現するために有効である。他方、回答文を記録し続ける事は、今後の情報発信の改善を導く。

    まずは情報不足の解消から

    定型化された問い合わせ内容と回答文を、情報共有する活動は地味ではあるが、非常に重要な活動である。

    単に問い合わせ件数を減らすための情報発信改善に留まらず、特に問合対応窓口の回答者が5人や10人と必要になる組織の場合、知識共有等を通じて技術部門への助言依頼を少しでも減らしたい。

    一般的な改善施策として、FAQへの追加が挙げられる。しかし、出来る事ならFAQ追加に留まらない改善施策を集めたい。あえて様々な改善施策を議論できる場を定期的に持つべく、会議日までに各自が改善施策を立案するプロセスを以下に例示する。

    情報発信不足を解消するためのFAQ追加であったとしても、議論の中で「追加情報の説明品質は十分か」、「他の発信情報と類似して紛らわしくないか」などの検証をしたい。場合によっては既存の発信情報を改変削除する必要があるかも知れない。顧客向けFAQをしっかり管理できている組織は少ない。社内向けFAQを管理できている組織はほとんどない。

    なお、議事録そのものも、その後の改善活動のための重要なデータである事は言うまでもない。

    誰も知らない情報は作るしかない

    誰かが知っているはずの情報(知識)であれば、知っている人を探せば良い。たとえば、製品の仕様であればどんな些細な事でも製品開発者に問えば分かるはずである。しかし、時として「誰も知らない、未決定の情報」に答えなければならないケースもある。

    具体的に言えば、未発表製品の仕様方針であったり、発売日の情報であったり、様々なケースが考えられる。しかし技術部門の助言者も一存では答えられない。ましてや窓口担当は何も答えられない。

    そもそも、メンバ合意のもとに原稿をブラッシュアップするプロセスは難しい。しかし、素案が必要である事は確かだ。

    素案となる草稿をベースに議論を尽くす。場合によっては、再度草稿作成が必要となる場合もある。そしてそこで生み出された新しい知識は、その経緯を含めて管理したいところだ。

    一人の起案より、二人の起案

    「Two heads are better than one.(3人寄れば文殊の知恵)」

    洋の東西を問わず、複数の人間が集まると良い結論が導けるらしい。(そして、集めるべき知恵の数は、2であったり、3であったり、国によって異なるらしい)

    素案作成においても同じ理屈が成り立つ。新しい情報を定義し発信するに際しては、より配慮された、より多くの人が理解しやすい表現にしたい。ここでは二人の人間に草稿を作成させ、それらを持ち寄って最終原稿に関する議論を行うプロセスを考えたい。

    ここで注意したいのは、テーマ決定(L1)後、二人の草稿作成(Ma1・Mb1)が同時並行的に実施される事だ。たとえば、特定の製品仕様に関する開発方針を、チーム内の「誰か二人」にその草稿作成を期待するプロセスとなる。

    なお、ダイアグラムの分岐部分において

    • 単一の経路が選択される分岐は 「XOR分岐」
    • 複数の経路が選択される得る分岐は 「OR分岐」
    • すべての経路が選択される分岐は 「AND分岐」

    とそれぞれ呼ばれる。(L1はAND分岐、D1はXOR分岐)。OR分岐やAND分岐は、ループ外に分岐させる様なケースでは使用できないなど、BPMエンジンによってその使用が制限されるケースがある。

    問い合わせに始まる組織方針の議論

    たとえば重要クライアントからの問い合わせを想定したとする。この場合、問い合わせを起点に回答文書の作成が必要になるケースがある。

    このダイアグラム例は、各部の助言担当者が「部に持ち帰り検討し、文書回答する」と言ったケースを示している。

    合意の形成

    グループ内での合意の形成に、議論の場は欠かせない。プロセスオーナーはどの様なプロセスでグループ内合意を図っていくべきか、その業務内容に応じて熟考する必要がある。得てしてプロセスはループする。

    なお、多くのタスクは、スイムレーンに定義されるグループの「誰か」が対応すれば良い。更に図7Ma2タスクの様に、スイムレーン内のタスクを誰かがすでに実行している場合には、「その実行した人」が実行すれば良い(そのようなルールはリテインファミリア/精通者維持と呼ばれる)。

    確かに図7の原稿編集会議(D1)において、「誰か」が「議事録を入力する」と言う形を取っても構わないが、「みんな」で実行すべきタスクが存在すると考える方が自然だ。そして「みんなでタスク」はBPMソフトによってその実装が大きく異なる。 [完]

  • カイゼン効果の高い業務領域 – プロセス改善活動の進め方(2)

    カイゼン効果の高い業務領域 – プロセス改善活動の進め方(2)

    業務プロセス管理(BPM)は、ワークフロー(ワークフローアプリ)を把握するところから始まります。この『プロセス改善ストーリー』を参考にして、あなたも業務プロセス改善を始めてみませんか?

    協調性より独創性・・・

    「法人向け提案営業」はセールスパーソン個々人の“能力” に依存する。確かに、どれだけ顧客のニーズを聞き取って、どれだけ具体性がある提案ができるかは、サービスや製品を提供する会社ブランド力などより、実はセールスパーソンの能力の方が大切であるケースが少なくない。

    得てして「協調性」よりも「独創性」が求められ、一人一人のセールスパーソンの能力開発を組織として実践する事には、多くの組織が限界を感じているのが実態だ。セールスパーソンは、自分の担当する顧客に対する提案書作成と、その提出説明を繰り返す。

    やや勝手な私見だが、逐一細かい事柄まで報告と連絡と相談をする人より上司にほとんど何も相談しない(したくない)人が多く、また上司自身がスーパーセールスで相談を聞く時間がない(聞きたくないと思っている)ケースが多い。それは企業の大小を問わない。

    管理すべきポイント

    「一人一人の裁量に任せている」

    実は「放任」を口にしているリーダ達こそ、実は上手に管理しているケースが多い。すなわち彼らは、重要情報だけを報告させる事で、日頃の微細情報報告は求めないのだ。

    メンバ(フォロワ)からしても行動しやすい。たとえば「100万円を超える規模の提案書ともしくは50%以上の値引きが必要となる見積書だけ事前承認を受ける」と言うルールを守ってさえいれば、自由に活動できる。裁量範囲がそのルールや手順を含めて明確になっている事で、自分の“能力”をフルに発揮できる。

    そしてリーダは、ルールが守られなくなりつつある折々に、メンバに対してメールする。「100万円以上規模の提案書は、以下のフォーマットで事前承認を得て下さい」。

    提案書への助言

    「提案書承認・顧客提案結果報告」と言う一連の業務をプロセスダイアグラムに描くと、以下の様になる。

    リーダの所に「提案書承認」を求めに来たメンバ(フォロワ)に対して、リーダは必要な助言を行い(L1)、場合によっては再度作成を命じる(M1)。問題の無いレベルに達した時点で、リーダは「顧客に提出提案して、得た感触を教えてくれ」と言い、メンバは後日、提案結果をリーダに報告する(M2)。

    このプロセスに流れている情報(プロセスデータと言う)を整理すると、以下の様になる。(※:必須項目)

    必ずしもすべての提案書で助言を要しない

    ちなみに、全ての提案書でリーダ承認が必ずしも必要ではない組織ルールなのであれば、「提案書草稿作成(M1)」から、顧客への「提案結果報告(M2)」に至る過程を修正する必要がある。すなわち、L1を経由しない条件分岐ルールを定義する事になる。

    この場合「提案書を提出できる状態」、すなわち「提案結果報告(M2)の入力待ち状態」となるには、提案書のほか提案に必要なデータが完成しただけでなく、以下の条件を満たしている必要がある。

    • A: 概算見積価格が100万円以下である
    • B: 概算見積価格は100万円超だが、リーダ承認を得ている

    ここまで整理されてくると、提案書だけでなく、メールや口頭で助言していた内容までも、きちんと記録したくなる。

    協調性も大切

    提案書承認と言うプロセスが明確になると、要領を得たメンバは次々と提案書を出してくる。まして、BPMソフトを利用しシステム管理する様になれば、記録されている過去の提案書を参考に、より品質の高い提案書を素早く提出できるようになる。場合によっては、承認を得る機会が少なかった遠隔地メンバからの承認までも、リーダは対応しなければならなくなる。

    会社組織にとっては良い事だが、現実問題としてリーダの「評価助言タスク」でプロセスが滞留するケースが少なくない。

    しかし冷静に考えれば、何も全てリーダが承認する必要もない。むしろ同僚助言の方が適切である場合も少なくない。

    過去のデータを見たい

    「出直してこい」。

    そんな言われ方は滅多にないだろうが、顧客から再提案を求められる事は多い。「提案書を作成し社内承認を得る」と言うプロセスから、「提案書を作成し社内承認を得て、顧客のある程度の満足を得る提案書に仕上げる」と言うプロセスに変更すると以下の様になる。

    ただし「提案書の完成」から「提案書の顧客受け取り」にフォーカスしたプロセス管理だが、現実的には管理困難になるケースが少なくない。すなわち、再作成した提案書が、微細な修正にとどまっている場合にも再度「同僚レビュー(Ma1)」等が必要なのか、その条件分岐が不明瞭になったり、同僚やリーダの手間が無駄に増えたりするケースも想定される。図6の管理単位は推奨しない。

    提案書の再利用性向上

    プロセスを整理する事は容易ではないが、チーム内で共有できた場合には、以下の様な面で改善が図れる。特に、個々人の能力に強く依存するプロセスにおいては効果が大きい。

    1. 新人も含め、業務の進め方に迷う事が無くなる
    2. 成果量を定量的に計測でき、個々人の成果把握ができる
    3. 過去成果物が参照し易くなり、成果物品質が高まる

    「提案書を作成し社内承認を得る」にフォーカスした場合、過去成果物、すなわち過去に誰かが作成した提案書の参照を促進したい。

    特に効果的なのは、「提案書の検索タグ」、「提案書品質の評価」を追加しておく事だ。以下の表の様なフォーマットで提案書を管理することで、結果として組織としての提案力が向上する。

    その後も更に・・・

    ヒューマンプロセスからの成果物品質を高めたい場合、リーダのチェック、あるいは他者のチェックが欠かせない。その場合、プロセスオーナーは組織特性にあわせて、管理すべきデータ項目やタスクの並び(ワークフロー)を熟考する必要がある。特に、全ての成果物をチェックするのか、必ずしもすべてのチェックは必要ないのか、場合によっては他者に一部の役割を委ねる事が出来るか、良く検討する必要がある。 [完]

  • How to draw a Business Flow Diagram – How to Improve the Process? (1)

    How to draw a Business Flow Diagram – How to Improve the Process? (1)

    Original Japanese version

    BPM starts with grasping improvement of workflow (Workflow App). Please benefit from the following story about Workflow improvement activity.

    I wonder what “Business Flow Diagrams” refers to…

    “Translation task” is a typical human-related workflow. Even though computer-“assisted” cases increases, (I think) humans are likely to keep on participating in this task in the foreseeable future.

    Well, if I am asked to “draw a Business Flow Diagram for a Japanese/English article writing Process,” what sort of diagram would come to my mind? I wonder. I might be hesitated because the diagram is as simple as the Diagram below.

    Figure 1

    But, also you can tell just by thinking for a while, I haven’t taken into consideration “sending back” to “W1: Write Document” Task in this Diagram. In other words, this Diagram is based on the assumption that “there is no mistake in the draft in Japanese.” Let me see… Well, I wonder what I need to do to illustrate it more accurately.

    Incidentally, if someone says, “Nay! Sending back is implicitly included.” I wouldn’t refute it strongly. Yet, I just want to promote awareness of the fact that there is no way to define such a “Workflow with no sending-back.”

    For your information, work units such as T1 or W1 are often called either “Activity” or “Task” according to definitions by an International Standards Body (OMG). A “Task” is defined as an “Activity that cannot be divided further,” and so W1 and T1 in the Diagram above should be called Tasks.

    To go back or forward; “Decision”

    When if I were a translator, I can’t help accumulating frustrations in thinking, “This original draft in Japanese must be rewritten.” Uncompleted sentences, too poor to read… “I can’t stand this!” I might be on the point of leaving in saying so in disgust. (Really?) In fact, “I can’t translate such sentences. So, I’ve ignored them…” If possible, I hope to avoid such a cold scene, but this type of conversations may happen thousands of times everyday anywhere in the world (no data, though).

    Now, as a rule of business, I’m going to draw a “Workflow in which a translator is authorized to make a decision for sending back.”

    Figure 2

    I see. By getting a translator authorized, fruitless stagnation can be avoided. Well, now we carry out our work according to this rule, and a question strikes me, “why in the world is a translator checking original drafts in Japanese?”

    Of course, even without any rule concerning authority, there might be a case in which “aura of fury” forces the author of the original draft in Japanese to submit it again. And yet, if the author is absent or at a remote location, the aura doesn’t reach. (Nay, it just might arrive.)

    Better leave it to a specialist

    Necessary abilities are different between “writers in Japanese” and “translators.” If there are 10 “writers in Japanese,” they should inspire each other to improve their ability to make Japanese drafts.

    So now I examine a case in which “another writer” of drafts in Japanese reviews a draft.

    Figure 3

    Hm. Quality of drafts in Japanese has improved dramatically. I can concentrate on my translation though I need to confirm the meaning of some sentences just sometimes. I don’t have to shake with rage any more.

    However, on a peaceful day, an accident happens. Contents of one of our press releases written in Japanese are evidently untrue to the facts. “I translated the most this month among 3 translators. So I just ignore…,” I am tempted by an evil spirit for an instant. But, my sense of justice comes out of hibernation, and I can’t help unlocking it.

    Tons of Loops

    Now, I want to examine modification into a “Workflow in which the original draft in Japanese can be rewritten if necessary.” Should I send back the draft to the author or via the reviewer? This decision is unexpectedly quite difficult.

    Figure 4
    Figure 5

    The reviewer may feel obligated to know the reasons why the draft is sent back. This is a rare case in the first place. After considering it very carefully, I concluded that the best is a rule which obligates to send back to the author by agreement with the reviewer although it takes time.

    After many twists and turns…

    The reasoning for “quality improvement of drafts in Japanese” would work out for quality of “translation drafts.” Half a year later, I came to the following Business Process.

    Figure 6

    Both 10 members in charge of “Japanese version” and 3 translators try to upgrade their skills by learning from others. The quantity of drafts made per week tends to incline! Quality must be improved, too. However, this team still has a challenge…

    Want to refer to previous data

    “I translated a similar draft, but…,” a translator murmurs. Last month, her favorite PC departed, and she is chagrined at being unable to refer to previous deliverables. Great sorrow, comfortable memories. So now, I’m concentrating on centralized control of data that the team produces.

    Groupware handling this sort of thing is likely to be called “BPM software” or “BPM Suite.” If I fix a format called “Process Data” in addition to “Business Flow Diagram (Business Process Diagram),” I seem to be able to manage deliverables. In addition, the current stagnation seems to become visible. By turning tears into courage, I decided to introduce it.(!?) When I think about it now, some translators had attached word processor data to e-mail, while some others had pasted text data on e-mail body. It was, in fact, inefficient.

    Task operation control by BPM software

    fixed “Process Data” and input/output settings as follows.

    Table 1

    I minimized required(*) fields in consideration of secretive people who would want to send each other e-mail as they used to do. I ran the software, and it automatically recorded date and time of task completion…Fantastic! I won’t shed a tear anymore!! And, I realized that one of the leader’s tasks “task counting” had come to be unnecessary to do.

    In addition, after that…

    Translators sometimes get busy. That is when they receive drafts in special fields that they have never treated. They need to accumulate know-how for translation techniques. In contrast, writers in Japanese don’t appear to drop their pace even when they handle different fields. So, I decided to hire home-based part-timers to allocate easy tasks. Of course, I ask them to use BPM software. Regular employees produce finished versions from drafts that part-timers make. Translators have to take longer time to deliver translation, so I have the client (writers in Japanese) determine whether we allocate some parts to part-timers. Incidentally, I make a change for having the leader, who takes care of less work, check and approve all deliverables. These improvement results are as Image 7. Additional improvements will come soon. A draft in Japanese sometimes has some parts with immediate importance and some others with less importance. Consequently, a new idea strikes me. That is “Process Division.” This enables “multiple-division high-speed production.” Days of Kaizen (improvement) never end…. (The End)

    Figure 7
    Figure 8a
    Figure 8b
  • 業務プロセス図の書き方 – プロセス改善活動の進め方(1)

    業務プロセス図の書き方 – プロセス改善活動の進め方(1)

    業務プロセス管理(BPM)は、ワークフロー(ワークフローアプリ)を把握するところから始まります。この『プロセス改善ストーリー』を参考にして、あなたも業務プロセス改善を始めてみませんか?

    業務フロー図ってナンダ・・・

    「翻訳業務」は代表的なヒューマンワークフローである。機械に「支援」させる場面は増えても、人間関与は当面なくならない(と思う)。

    さて、「日英記事作成プロセスの業務フロー図を描け」 と言われたらどの様な図を思い浮かべるだろう? 思い浮かぶ図のあまりの単純さに躊躇するかも知れない。以下の様な図を想像するからだ。

    しかし、しばらく考察してみれば分かる事だが、この図では「W1:和文原稿作成」タスクへの「差し戻し」が想定されていない。言い換えれば、この図は 「和文原稿に間違いが無い」 と言う前提に成り立っている。はて、正確に描写するにはどうしたらよいのだろうか?

    ちなみに、「否!。差し戻しは暗に含んでいるのだ」と突っ込まれた場合には、まっこう反論はしない。ただ、仮にそれを認めた「差し戻しを許さないプロセス」を定義する術が無くなる事には注意したい。

    なお、T1やW1の様な作業単位は、国際標準化団体(OMG)の定義に従って「アクティビティ」あるいは「タスク」と呼ばれる事が多い。「タスク」は「それ以上分割できないアクティビティ」と定義されており、上図のW1やT1はタスクと呼ばれるに相応しい。

    戻るか、進むか、の「判断」

    「翻訳担当」の立場に立てば、「和文原稿を書き直して欲しい」と言う欲求が抑えられない局面はしばしば起こる。文章が途中で切れていたり、読むに堪えない稚拙な文章であったり、「仕事にならん」と啖呵を切って帰りたくなることもある(あるか?)。現実、「こんな文章、訳せませんよ。なので無視してました…」 そんな寒々しい現場には、出来る事なら居合わせたくない無いが、この様な会話は毎日1000件、世界中で発生している(根拠なし)。

    では、業務上のルールとして 「翻訳担当自身が差し戻し判断できるプロセス」 を描いてみよう。

    なるほど、差し戻し権限を持たせる事で「不毛な滞留」を回避できそうだ。さて、このルールで業務を遂行している日々、ふと思う。「なんで翻訳家が日本語の文章チェックをしているんだ?」 と。

    ちなみに権限なんてルール化しなくても、「怒りのオーラ」で和文担当に再提出させるケースも考えられる。がしかし、相手が欠席していたり、遠隔地にいたりする場合には、届かない(否、結構届くかも)。

    モチは餅屋

    「和文担当」と「翻訳担当」、それぞれが備えるべき職能は異なる。「和文担当」が仮に10人居るなら、その10人が互いに刺激しあって、「しっかりとした和文原稿を書き上げる能力」 を鍛えるべきだ。

    と言う事で、和文担当の中で「他の誰か」に原稿確認(レビュー)してもらうケースを考えてみる。(入り込んで来た!!)

    フムフム、和文原稿の品質は劇的に向上。稀にその文意を確認する様な事はあっても、「翻訳担当」は本来の翻訳業務に集中できるようになり、髪の毛を逆立てて怒りに震える機会も無くなった。

    だが、そんな平和なある日に事件は起きる(!!?)。プレスリリース用の和文原稿に書かれている内容が、明らかに事実に反する内容となっている。「今月の翻訳分量は、翻訳担当3人の中でもトップになれそうだし、ここは黙って・・・」とも一瞬思うが、久々に甦った正義感は押さえられない。(俺、誰?)

    ループが沢山

    ここで 「必要あれば和文原稿を作成し直してもらえるプロセス」 への変更を検討してみたい。原稿作成者に差し戻すべきか、原稿確認者を通じて差し戻すべきか?、これが意外と難しい。

    確認者は差し戻された理由を知る義務もあろう。そもそもレアケース。熟慮の結果、時間はかかるが、確認者と合意の上で執筆者に差し戻すルールが最善であると判断とした。

    紆余曲折の後・・・

    「和文原稿の品質向上」と同じ理屈は、「翻訳原稿」の品質にも成り立つ。半年後には以下の様な業務フローに落ち着いた。

    「和文担当」の10人も「翻訳担当」の3人も互いに切磋琢磨し、リーダが管理している週次原稿作成数も増加傾向!。きっと品質も良くなっている。だが、そんなチームにまたしても課題はやってくる・・・。

    過去のデータを見たい

    「似た様な原稿を翻訳したんだけどなぁ」 そう呟く翻訳担当。先月愛用のPCが昇天なさったために、過去の成果物を参照できずに悔しがっている。悲しみは深く、思い出は美しい(?)。そこで、チームが生産するデータの集中管理に燃える(事にする)。

    その手のグループウェアは「BPMソフト」あるいは「BPM Suite」と呼ばれているらしい。「業務フロー図」(ビジネスプロセス図)に加えて、「プロセスデータ」と呼ばれるフォーマットを設定すれば、成果管理が出来るらしい。しかも、現在の滞留具合も見えるらしい。涙を勇気に変えて導入即決(!?)良く考えると、それまでワープロソフトのデータをメール添付する人もいれば、メール本文にテキストデータを書き込んでいる人も。確かに効率も悪かった。

    BPMソフトで業務処理統制

    「プロセスデータ」およびその入出力設定は以下の通りとした。

    必須項目(※)の設定を少なめにしたのは、従来通りメールでやり取りしたい秘密主義者たち(!?)への配慮だ。運用してみたところ、タスク完了時刻がすべて自動的に記録されていく・・・感動的!!。もう涙は流さない!!。そして気が付けば、リーダの「作業集計」と言う仕事が無くなっていた。

    その後も更に・・・

    翻訳担当が忙しくなる時期がある。それは、扱った事のない専門分野原稿が来はじめた時だ。用語の訳し方ノウハウを溜める必要がある。一方の和文担当は、分野が変わっても原稿作成量はあまり落ちない様だ。そこで在宅アルバイトを雇い簡単な仕事を割り当てる事にした。もちろんBPMソフトを使ってもらう。彼らの作成した翻訳原稿は社員が清書。どうしても納期が長くなるので、アルバイトに任せるかどうかの判断は依頼者(和文担当)に委ねる事とした。ついで(?)に仕事が減ったリーダには全成果物の承認者になってもらう変更も同時に実施する。これらの改善結果は図7の通りとなった。更なる改善はすぐに訪れる。1つの和文原稿も、急ぐ部分と急がない部分に分けられる場合がある。そこでひらめくニューアイデア「プロセス分割」。これで「複数分割特急仕上げ」も実現できる(図8)。カイゼンの日々は終わらない・・・。[完]

  • BPMN 図だけで業務システムが構築できるか? – BPMN 超入門(4)

    BPMN 図だけで業務システムが構築できるか? – BPMN 超入門(4)

    BPMN を全く知らなくても、コレを読むだけで業務プロセスの作成が可能になる!?
    業務改善に取り組みたい貴方のための超入門編!

    1. 各タスクの定義が各入力画面に!

    ソフトウェアの進化は恐ろしいモノで、BPMNでビジネスプロセスを描けば、「業務システム」が出来上がる時代になりました。
    特に「BPM Suite」と呼ばれるソフトウェアでは、角丸四角のタスク毎が自動的に入出力画面になります。早い話、上流からプロセスが到着すると、担当者は情報入力を求められます。

    ちなみに「ワークフロー」と呼ばれるソフトウェアと目的とする所に大きな違いはありません。概念的に「BPM Suite」に内包されるので、ハマチとブリの違いみたいなものです。 (編注:ん???)

    ただ、ビジネスプロセス定義が「描画設定」できる為、ループや分岐と言った複雑なルール設定や、あるいは定義そのものの変更管理が容易に実現できます。

     2. 何種類のアイコンを覚える必要があるか?

    BPMNには、意外と多くの、意外と細かい表記規定があります。
    しかし他方、「BPMNを認識理解する」と標榜している「BPM Suite」でも、実はその9割を理解できません。そしてソフトウェア製品によって理解できる範囲が異なります。

    ビジネスプロセス図を壁に張り出して周知徹底させたい場合や、あるいはオーダーメイドの情報システムを発注するために仕様定義したい場合などには、多くの規定を学習しても良いかも知れませんが、「BPM Suite」への入力を前提とするなら、最初から「理解してくれる規定」だけを学べば良いです。

    各ソフトウェア製品のサポート範囲詳細は各販売社からの情報に任せるとして、総じて言える事は以下の通りです。

    • アクティビティ (マーカー5種類)
      多くのBPMSは通常タスクのみを理解し、いずれのマーカーも非対応
    • 開始/中間/終了イベント (マーカー10種類)
      メール等を外部から受信しプロセスを起動させることは多くのBPMSが対応。一部BPMSでは、プロセス途中でのメッセージ送信、プロセス終了時のメッセージ送信に対応している。途中で特定時刻を待つものや、特定時刻に自動的にプロセス開始できるものもあり。
    • ゲートウェイ (マーカー5種類)
      データによる単一選択[XOR分岐]と、全ルート選択[AND分岐]は、多くのBPMSが対応。一部のBPMSでは、1つもしくは複数の分岐を選択[OR分岐]することが可能。イベントによる単一選択は多くが非対応。

    3. BPMNを学ぶ目的

    前述の通り、BPMNはデータの取扱いは定義できません。また業務を実施する組織員の地位や権限を定義する事もできません。プロセスの流れについても、曖昧な表記を認めています。さらに打ち明ければ、一つのビジネスプロセスを、様々な方法で記述することができてしまいます。また、ビジネスプロセスの詳細な定義をするには、別途文章等で詳細に記述する必要があるでしょう。場合によってはビジネスプロセスがかかえるリスクについての考察も別途まとめておく必要があります。

    しかし、BPMNによるビジネスプロセス図は、「多くの閲覧者に直観的にビジネスプロセスを理解させること」ができます。

    • 改善議論
      現状のプロセスを描画、改善後のプロセスを描画、リスクの分析
    • 説明
      新人教育(業務マニュアル)、株主報告(SOX法対応)

    さらに「BPM Suite」等のソフトウェアを活用する事で、今この瞬間の現状や一定期間の結果など、現実の処理状況が把握できるようになります。

    • 統制
      標準化(属人手法の排除)、不正防止(業務ログの取得)
    • 生産性向上
      滞留検知(エラー検知)、再利用性向上
    • 人事考課
      個人別グループ別の生産量測定、時間当たりの生産量測定

    何を目的にBPMNを学ぶのかは人によって異なりますが、まずは例えば上記のいずれを目的とするのかを決めてから学習を進めたい所です。もちろん、同じ目的意識を持ってチームで学習を進めるに越した事はありません。

    4. 最後に

    最後の章になりました。感動の涙で、ここまで読んで下さっている貴方の顔が見えません。 (編注:もともと見えるものではありません)

    企業の競争力の源泉は業務プロセスです。企業はビジネスプロセスを変化させ続けなければなりません。そしてまた、企業は変化し続けるビジネスプロセスを把握共有し続けなければなりません。ベテランスタッフの知見にばかり頼るのではなく、BPMNを活用したビジネスプロセス管理(Business Process Management)を推進しては如何でしょうか。

    BPMN 超入門シリーズ
  • BPMN 練習に適したビジネスプロセスは何か? – BPMN 超入門(3)

    BPMN 練習に適したビジネスプロセスは何か? – BPMN 超入門(3)

    BPMN を全く知らなくても、コレを読むだけで業務プロセスの作成が可能になる!?
    業務改善に取り組みたい貴方のための超入門編!

    1. 登竜門、ドキュメント作成プロセス

    BPMNを書けるようになった貴方は、早速活用の場を求めることでしょう。まずは騙されたと思って、BPMNの登竜門「ドキュメント作成プロセス」を描画してみて下さい。日報なり、企画書なり、会議資料なり、何でも構いません。ただ、上司の笑顔を想像しながら、上司に提出するフローを描いて下さい。

    色々なパターンが考えられますが、模範解答はコンナ感じです。

    「をぉ!同僚のレビューとな!」

    テレビドラマでは、「例の書類、出来ました」のセリフに、上司が「うむ。ところで田中君」などと言ってますが、世の中そんなに甘くないです。完成原稿を見せたら、「 (聞いていなかった)趣旨の追加説明」を聞き、再提出したら「レイアウト修正要望」を聞き、さらには「誤植指摘」を受け・・・。そんな“3往復が基本”の組織は多く実在します。そこで、自信が無いときには同僚レビューを得て、過去の知見を活かしたい所です。少なくとも上司笑顔の可能性は増すでしょう。ちなみに、レビュー募集に誰も反応しないケースは想定していません。そんな人徳が無さ過ぎる人を想定すると、一気に複雑なBPMN図になります。そんな図を描くくらいなら、レビューしないプロセス図の方が良いです。

    「ぬぬ!、見た事ないアイコンがある!」

    そうです新キャラです。でも何となくわかります。要するにメールが送信されるのです。コレ、結構使えマス。ここでは「レビュー絶賛募集中」のメールを同僚に送る事を意図していますが、アイコンだけでは「誰が誰に送信するのか」は明確ではありません。でもモデリングなんてそんなもんです。ちなみに「メッセージ送信中間イベント」と呼ばれますが、正式名称も覚える必要はないです。

    自然言語やプログラミング言語でも同じですが、BPMNでもまずは色々と挑戦してみる事が大切です。細かい文法や名称は無視して下さい。お暇な方は、開始イベントは円、終了イベントが太円だったのに対し、中間イベントは二重円で書かれる事だけ確認しておいて下さい。BPMNな人は、アイコン(イベントやタスク)の総称をフローオブジェクト(Flow Objects)と呼びます。

    要警戒です。

    2. まずは、テレワーカやアルバイトさんの業務で活用すべし

    一般的なルールやマニュアルでも言えることですが、BPMNで書かれたビジネスプロセス図もベテラン社員さんはあまり見たがりません。と言うより従いません。所詮、モデル図と呼ばれるものは全て、現実世界を簡易模式化しただけなので、知っている人にとって興味がわかないのも当然です。また、自分独自のやり方を持っている(従いたくない)場合もあるでしょう。

    しかしBPMN図にしても、日の目を見ることなくただファイリングされるだけでは浮かばれません。

    一生懸命描いたものなら尚更です。BPMN図が活躍するのは、「多くの人が同じやり方で取り組む業務」で、かつ「役割分担が明確な業務」です。具体的には、翻訳プロセス、品質チェックプロセス、テクニカルサポートプロセスなどがおススメです。

    3. 課題が明白なプロセスで活用すべし

    当然の話ながら、その取り組みが何かを改善するならやるべきですが、改悪するならすべきではありません。

    BPMNでビジネスプロセスを描画するにしても、対象とするビジネスプロセスに課題が少なければ、その取り組み自体の効果が低くなります。慣れてくるとBPMNで描く事自体が楽しくなってくるのですが、作図自体が目的になってはいけません。では久々に(?)、回答が遅い問合対応プロセスを見てみる事にします。

    上流も下流もなく、誰から誰に流れるでもなく、すでにビジネスプロセスとは呼び難いレベルです。BPMNで描画するまでもなく多くの問題を抱えていますが現実に良くある状態です。

    メールソフトが「タスクの墓場」になるパターンです。

    如何でしょう。「技術部門の助言」や「リーダの差し戻し」に耐えながら回答文を書き上げるビジネスプロセスを描いてみました。タスク放置を許さないビジネスプロセス定義は管理職の重要な責務です。

    「開始アイコン(開始イベント)の中に手紙があるぞ!」

    あ、はい。自主的な開始以外にも、外部からのメッセージをきっかけにプロセスが開始される場合もあります。

    「開始アイコンが二個あっても良いのね!」

    例によって「線路と列車」をイメージしてもらえれば良いのですが、始発駅や終着駅が複数存在しても問題ありません。

    「黒い手紙と白い手紙があるぞ!」

    目ざといです。詳細は、BPMN初級で説明します。基本的に、円の中の手紙が黒いものは黒ヤギさん、白い手紙は白ヤギさんが書いたものです。 (編注:しばくぞ)

    4. BPMNによるビジネスプロセス定義では分からない情報

    これまで説明した様に、BPMNは現実のビジネスプロセスを簡易表記するための記法です。しかし良く考えれば、いくつか重要な情報が欠落しています。

    たとえば、上流タスクから下流タスクに受け渡しされるデータフォーマットは全く分かりません。更に言えば、上流タスクを実施した人によっては、下流タスクの実行者を制限するのが効率的ですが、BPMNそのものはそこまで限定できません。BPMNは基本的に、全体骨格情報だけを描画し、詳細にはこだわらない流儀です。

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    BPMN 超入門シリーズ
  • BPMN を1分で書ける様になるか? – BPMN 超入門(2)

    BPMN を1分で書ける様になるか? – BPMN 超入門(2)

    BPMN を全く知らなくても、コレを読むだけで業務プロセスの作成が可能になる!?
    業務改善に取り組みたい貴方のための超入門編!

    1. 1分で書けるようになる!

    BPMNの極意は以下の4カ条です。

    • 「横長四角形」を書き部署名で区切り(スイムレーン)
    • タスクを「角丸四角形」を並べ(アクティビティ)
    • 「矢印」でつなぎ(シーケンスフロー)
    • 開始を「細円」、終了を「太円」につなぐ(開始/終了イベント)

    基本はこれだけ。用語も覚える必要ありません。
    厄介な「ひし形」や様々なマーク(マーカ)も存在するのですが、最初は無視しましょう。

    この図が示す所は、改めて説明する必要はないかも知れませんが、

    • 広報担当者が起案し、
    • 広報リーダがレビューし、
    • 法務部署が審査し、
    • 役員が承認し、
    • 広報担当者が発表する。

    と言うビジネスプロセスです。最後は“まぁるく”終わります(終了イベント)。

    ただ、条件分岐もなければ、差し戻しもありません。でも書けました、1分で! (編注:どうだか・・・)

    2. 二者択一が書ければほぼ制覇!

    差し戻そうとすると、「進む」か「戻る」かの「運命の分かれ道(分岐)」に差し掛かります。

    社内のビジネスプロセスを沢山書いていると気づきますが、多くの場合は単一選択、しかも二者択一です。複雑な選択が迫られる事は、滅多にありません。もっとも多い分岐は「OK/NG」です。

    分岐の極意は以下の2カ条です。

    • 普通の道に「ヒゲ」を付ける (デフォルトフロー)
    • 普通じゃない道に「小さなひし形」を付ける (制御フロー)

    「小さなひし形」は「条件式の存在」を意味します。ただし、図中にその条件式自体を書きこむ必要はありません。また「ヒゲ」はどの制御フローも選択されない場合に進むべき道を表します。なお、気が向いたら(?)、選択する道の上にコメントを書きましょう。さらに可読性が上がります。実はここまでの極意4+2カ条で

    社内の9割以上のビジネスプロセスを描けてしまいます。

    是非、色々と挑戦してみて下さい。ちなみに、二者択一の場合「ヒゲ」と「小さなひし形」を入れ替えても全く同じビジネスプロセス定義になります。

    3. 分流させるとヤヤコシイ!

    複雑なビジネスプロセスの第一歩に「分流」、つまり二者択一ではなく「両方を選択(全選択)させる流れ」があります。

    全選択は、明確な役割分担に基づいた「同時処理」を実現したい場合に定義され、BPMNでは普通に「矢印」を複数つないで表現します。
    たとえば以下の例では、「A:宿予約」と「B:旅券購入」が同時に処理される事になります。 (編注:AND分岐ってやつね)

    ちなみにビジネスプロセスは「ワークフロー」とも呼ばれますが、「実際に流れるモノ」を想像しながら「流れ方の定義」する事は意外と難しいものです。特に複雑なビジネスプロセスを描く時には、「川の水」や「道路と車」をイメージするのではなく、「線路と列車」をイメージしながら描くのがお勧めです。列車は車両を分割させて複数の道を進む事も出来れば、再度連結して一編成として進む事も出来ます。

    実際、分離した一方で何らかの事故が起きた場合(空室が無い)、再連結時に連結し難い状態になっている場合(予算超過)など、想定エラーケースが増えます。可能な限り、全選択(AND分岐)、複数選択(OR分岐)の使用は控え、単一選択(XOR分岐)のみで記述したい所です。

    4. では、課題です

    当然の話ながら、ビジネスプロセスの管理活動(BPM活動)は、改善する所に意味があります。例えば図2のプレスリリースの場合、「起案」の品質が高く、その頻度も十分なものであれば問題ありません。しかし言い換えれば、担当者の起案に依存している状態です。

    リーダ主導のプロセスを書いてみましょう。

    ちなみに多くの場合、BPMNのスイムレーンには部署名が記載され、配置されたタスクは「その部署所属の誰か」が実行します。ただ、個人名あるいは特定人物を指す役職名を記載しても問題ありません。

    課題の回答例はこちら ≫

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  • BPMN とは何者だ? – BPMN 超入門(1)

    BPMN とは何者だ? – BPMN 超入門(1)

    BPMN を全く知らなくても、コレを読むだけで業務プロセスの作成が可能になる!?
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    1. BPMNはビジネスプロセスの「記法」らしい

    『記法』(Notation)と言われて、何が思い浮かぶか?
    1分考えて何も出てこないので、Googleさんに聞いてみました・・・。

    ふむふむ、「Wiki“記法”」。
    ・・・アルと思います! アスタリスク(*)やコロン(:)を駆使して、HTMLタグを意地でも書かないとする書き方です。

    ふむむ、「ポーランド記法」。
    ・・・ナイと思います! (前世紀の一部プログラマが信奉している流儀です。Polish Notation)

    確か、ポーランド記法は(逆ポーランド記法も)、ともにポーランド製で、「1+2+3」をわざわざ「(+1 2 3)」と書く「書き方」です。

    さて、BPMNも記法です。

    「Business Process Modeling Notation」の略で、ビジネスプロセスの記述記法です。もっとも特徴的な事は「図の描き方」を定義していると言う点です。

    「BPMNとは、ビジネスプロセス“図”の描画記法である」
    と言えば分かりやすいかも知れません。

    逆に言えば、HTML、XML、あるいはWiki記法やポーランド記法などの様に、「テキストの書き方」を規定している訳ではありません。

    2. タスクは「角丸四角形」で表現するらしい

    BPMNは「描画法」です。XMLやWikiに対しては、ついつい吐気をもよおしてしまう人でも「絵の描き方」と聞けばどうでしょう、少しは学習意欲が湧くのではないでしょうか。

    さて、ナンダカンダと説明する前に、まずはBPMNで描いたビジネスプロセス図のサンプルを見て頂きたいと思います。

    (編注:なんだ、簡単そうぢゃ無いか!)

    そうなんです。カンタンなのです。文章にすると長くなってしまう内容も、容易に認知できてしまいます。何の予備知識もいりません。
    「直観的に読める」

    ココが非常に大事なポイントです。ちなみにご覧になって分かる通り、タスクは角丸四角形で表記し、業務の流れは左から右へと進みます。これもBPMNの「記法」です。

    3. 他にも記法があるらしい

    業務の流れ図(ビジネスプロセス)は、BPMNでないと書けない・・・
    訳ではありません。

    有名どころでは「EPC」(event-driven process chain)(図3)やアクティビティ図があります。

    有名と言っても、街行くビジネスパーソンの認知率は「今朝、恐竜に踏まれる夢で起きた人の割合」と同じくらいです。

    サンプルを見て分かる様に、情報量や流儀に違いがあります。
    しかし書いてある内容・本質に大きな違いは無く、乱暴に言ってしまえば「違いは、趣味の違いだけ」です。ただ、小さな違いかも知れませんが、直観的可読性の高いBPMNは、

    「ビジネスプロセスの議論」に適している記法

    だと言えるでしょう。

    4. 歴史は浅いらしい

    しかし、

    世界最大規模の標準化団体によって管理されているグローバルな仕様

    でもあります。2009年現在、BPMN1.2が策定されています。そして近い将来、「Business Process Modeling Notation 1.2」から、「Business Process Model and Notation 2.0」に出世(?)する予定ですが、今のところ気にしないでください。 (編注:気になる・・・)

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  • BPMN Who? – BPMN Introduction (1)

    BPMN Who? – BPMN Introduction (1)

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    Start BPMN

    Even if you don’t understand BPMN now, by the time you finish reading these pages, you will be able to create business processes on your own. This is an introduction for those of you who want to work on improving your business!

    So They Say That BPMN Is A Business Process “Notation”

    What do you think of when you hear “Notation”? (thinking, thinking…)
    One minute of thinking isn’t getting us any closer, so let’s ask our friend Google.

    Aha, Wiki Notation!
    …Well, maybe. (Please, no stealing.)

    A way of stubbornly avoiding HTML tags, by using asterisks (*) and colons (:). (Wiki Notation)
    Or, Polish Notation!
    …Um, probably not. (Please, no making things up.)

    The Polish Notation (and Reverse Polish Notation) was a Polish invention in which 1+2+3 is written as + 1 2 3.
    It’s a style that some programmers from the previous century fancied. (Polish Notation)

    Anyways, BPMN is also a Notation.
    It’s short for Business Process Modeling Notation, and is a way of portraying business processes. Most notably, it defines a “Way to Draw” business processes. Perhaps it would be best if we say, BPMN is a method of drawing business processes.

    In other words — unlike HTML, XML, Wiki Notation, Polish Notation, etc. — it isn’t about words and texts.

    Tasks Are Rectangles With Rounded Corners

    BPMN is a “method of drawing.” Even those of you who can’t suppress a shudder at the mention of XML and Wiki can muster up some curiosity if we say “How to draw.”
    So, before we lose you again with words, here is a sample of a business process drawn in BPMN.

    Hey, I could draw that!

    Yes, it’s that easy. What would take a lot more effort in words, gets across easily this way. No prior knowledge is necessary. And the most important point is… you can understand it intuitively.

    By the way, as you can see, individual tasks are round-cornered rectangles, and the business flow goes from left to right. These are part of the BPMN rules.

    Apparently There Are Other Notations

    You don’t have to use BPMN to draw business flows or processes. Some other famous ones are EPC (Event-driven Process Chain), shown in Figure-3, and Activity Diagrams.

    Well, to be honest, “famous” in this case means, the number of business people who know these methods, would approximately equal the number of people who dreamed of getting squished by a dinosaur this morning. (How many is that?)

    As you can see from the sample, there is a difference in the style and amount of information, but no great difference in the content and essence; in fact, we could say the only difference is in taste.
    However, the fact that BPMN is intuitively understandable is, however small, the reason why it is… an appropriate notation for the discussion of business processes.

    It’s Still Young

    The history of BPMN is still very short. But it is… a global resource that is managed by one of the largest standardization organizations in the world.

    As of 2009, we have BPMN 1.2. In the near future, though, we should be seeing a promotion from “Business Process Modeling Notation 1.2” to “Business Process Model and Notation 2.0.” But you can forget about that for now. (Curious…?)

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  • BPMN Within One Minute? – BPMN Introduction (2)

    BPMN Within One Minute? – BPMN Introduction (2)

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    Drawing a BPMN diagram Within One Minute!

    The Four Fundamentals of BPMN are: (Fundamentals?)

    1. Draw Oblong Rectangles and label them with company departments (swimlanes)
    2. Line up Round-Cornered Rectangles (tasks)
    3. Connect them with Arrows (sequence flow)
    4. Connect the start to a Single Narrow Circle, and the end to a Single Bold Circle (start/end events)

    These are the basics. No need to memorize any terminology. There are other marks (markers) and troublesome Diamond Shapes, but let’s forget them for now.


    Maybe we don’t even have to explain the above figure, but just in case:

    • A press release staff creates a draft,
    • The leader of the press release team reviews it,
    • The Legal Department judges it,
    • A Board executive approves it, and
    • The initial press release staff releases it.

    It ends perfectly, with a completed cycle. It’s a simple one-way path of no options and no return, but it was drawn within a minute! (Really…?)

    Learn to draw a point with two or more options, and you’re one step closer to mastering it

    If you want to make it possible to go back a step, you have to create a crossroad (split), where you either go forward or go back. When you draw a lot of internal business processes, at some point you come to realize that most crossroads are simple, usually a single choice out of two options. Complicated crossroads are rare. The most common one is “OK or NG.“

    The Two Fundamentals of splits are: (More fundamentals?)

    1. Give the regular flow a slash, and (default flow)
    2. Give the optional flow a small diamond (conditional flow)


    A small diamond indicates the existence of a condition. You don’t have to clarify these conditions in the diagram. The slash indicates the way a process should proceed in case none of the conditions are met. If you feel like it, you can add comments on the different flows, which makes it easier for others to understand.

    With these Fundamentals (Four + Two)… You can draw more than 90% of your company’s business processes. Please, try it out.

    By the way, if there are only two choices, you can exchange the slash and small diamond without changing the definition of the business process.

    Branching is Complicated!

    When you are ready to go into complicated business processes, the first step is branching; in other words, choosing both (or all) flows simultaneously instead of only one.
    Choosing all means you want all applicable tasks performed simultaneously under clearly defined roles. In BPMN this is simply illustrated with multiple arrows. For example, in the figure below, A: Hotel Reservation and B: Purchase Travel Ticket are simultaneously executed. (an AND-split)

    By the way, business processes are often called workflows, but it’s actually very difficult to define a flow by imagining actually flowing objects . This is especially true when drawing complicated business processes. We suggest imagining a train and tracks, instead of the typical water and river, or car and roads. Trains can detach cars and proceed on different tracks, and they can come back together and proceed again as one long train.

    In reality, though, branching the flow into two ways increases possible errors, such as if there is trouble on one of the tracks (Figure 3: There are no available hotel rooms), or if there is a problem with the trains reconnecting (Figure 3: Sum of hotel fee and ticket fee exceed budget).

    Whenever possible, you should avoid enabling all (AND-split) or multiple (OR-split) choices, and stick to simple single (XOR split) choices.

    Now, Would You Like Some Homework?

    Naturally, managing business processes (BPM) is only meaningful if you improve them. For example, let’s take the press release of Figure 2: if the initial drafts are of good quality, and also frequent enough, there’s no problem. But, in other words, this means it is entirely
    dependant on the staff in charge.

    Let’s rewrite it so that the leader leads the process. (Do I have to?)

    By the way, swimlanes are usually labeled with departments, and someone in the appointed department executes the task, but it’s also okay to label them with a specific person or position.

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    BPMN Introduction series
  • Can We Define Business Systems Only With BPMN Diagrams? – BPMN Introduction (4)

    Can We Define Business Systems Only With BPMN Diagrams? – BPMN Introduction (4)

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    Start BPMN

    Even if you don’t understand BPMN now, by the time you finish reading these pages, you will be able to create business processes on your own. This is an introduction for those of you who want to work on improving your business!

    The Definition of Each Task Directly Generates Data Input Screens!

    The evolution of software is a frightening thing, and we have come to an age where we can actually construct a system just by drawing business processes in BPMN. In particular, software products called “BPM suites” automatically generate input/output screens from tasks with rounded corners. In short, when a process flows to a certain task, the person in charge of that task is automatically required to input data.

    By the way, BPM suites don’t have a great difference in terms of objectives when compared to “workflow software.” The concept of workflow software is contained within BPM suites, so the difference might be like tuna and fish. (Hm??)

    However, because a business process can be defined with pictures and shapes, it is easy to define complicated rules such as loops and splits, and even to change the definition of a process.

     How Many Icons Must We Memorize?

    There are surprisingly numerous and detailed notation rules in BPMN. However, even BPM suites that proclaim “BPMN Support” often cannot interpret and process 90% of BPMN in practice. Furthermore, what is supported differs among the products.

    If you want to pin up business process diagrams on the wall and make them common knowledge, or if you want to define specifications to order a custom-made information system, you might want to learn many of the rules. But if your goal is just to input data into BPM suites, you only have to learn the rules supported by the product you use. Below you will find general summaries of what you can expect in BPM suites, leaving the detailed specification of each product to the vendors.

    • Activities (5 types of markers)

      Many software products only support regular tasks, and none of the icons are supported.
    • Start/Intermediate/End Events (10 types of markers)

      Many software products can start processes upon receipt of incoming emails (Message Start Event). Some can send emails in the middle of (Message Throwing Intermediate Event) and at the end of (Message Throwing End Event) a process. Also, in some products, a pre-defined time can automatically start an event (Timer Intermediate Event) or process (Timer Start Event).
    • Gateways (5 types of markers)

      Many software  products support Exclusive-Data splits (XOR), and Parallel splits (AND). Some also support Inclusive splits (OR). Most do not support Exclusive-event splits (Event-based XOR split)

    Reasons for Learning BPMN

    As we stated earlier, BPMN cannot define how to handle data. Neither can it define the position or authority of members who execute the business processes. BPMN also tolerates ambiguous representations of process flows. To go even further, we would have to say that it is quite possible to draw one business process in multiple ways. Also, in order to define the detailed specification of a business process, you might need to use separate documents. In some cases, you might even want to separately summarize the consideration about risks that a business process could suffer from.

    However, BPMN business process diagrams can intuitively communicate business processes to many viewers. Discussions for improvements

    • Discussions for improvements (illustration of current situation), discussions for improvements (illustration of the situation after improvement), analysis of possible risks
    • For explanation

      New employee training (business manual), reports to stockholders (business flow related to SOX Act)

    Furthermore, by using software such as BPM suites, an organization can grasp the actual process status, including the current situation or the results of a particular time period.

    • For control

      Standardization (elimination of individual and arbitrary methods), prevention of dishonesty (task logs)
    • For productivity improvement

      Retention monitoring (faster recovery from errors), improvement of re-usability of deliverables
    • For personnel evaluation

      Measurement of productivity by individual or group, measurement of productivity per time unit

    The reasons for learning BPMN differ greatly on the person, but you might want to first consider which of the above goals fits your purpose. Of course, there is no better way than learning together as a team sharing the same goals.

    In Conclusion

    Finally, our last chapter together. We find it hard to hold back our tears at the thought of you reading thus far; we can hardly see your face. (Not that you could see it in the first place.)

    The source of a company’s competence is in its business processes. A company must continuously modify its business processes. And a company must keep on understanding and sharing its ever-changing business processes.

    We highly recommend promoting Business Process Management using BPMN, instead of relying too much on the knowledge of long-time employees.

    Sample Answer to Your Homework

    BPMN Introduction series