翻訳フロー:無料でダウンロードできるワークフローテンプレート
利用シーン
翻訳という業務において「翻訳作業に要した時間」を計測したい場合、「翻訳結果」とともに、担当者に「実作業時間」を報告してもらう方法が考えられます。
しかしその場合、担当者は作業への着手時刻をメモしたり、ストップウォッチやストップウォッチソフト等を使って実作業時間を計測したりしなければなりません。これは手間のかかる作業であり、自己申告なので「正確でない実作業時間」が報告されてしまう可能性もあります。
この『翻訳フロー』は、翻訳の依頼・提出・確認といったプロセスが自動で進行するだけでなく、作業時間の計測をサポートしたり、入力文字数を自動でカウントしたりする機能が盛り込まれています。
本フローを使うことで、管理者は作業担当に実作業時間の計測や報告というストレスをかけることなく、スムーズに正確な作業時間や業務の効率、実績などを把握することができるでしょう。
ポイント
本ワークフローのポイントは以下の通りです。
- 作業時間を簡単に計測できる
- 他のワークフローからサブプロセスとして呼び出せる

ポイント1:「作業時間を簡単に計測できる」について
『翻訳フロー』の作業画面では、作業時間を計測するストップウォッチが表示されます。
翻訳担当者は作業を開始するときにスタートボタンを押し、作業を中断・完了するときにストップボタンを押すことで、実作業時間を簡単に計測できます。こうして計測された実作業時間は自動的に記録され、翻訳作業の完了報告時に提出されます。
また、作業画面に翻訳した文章を貼り付けることで、翻訳した文字数も自動的にカウントされます。こちらも作業時間と同様に記録され、作業完了時に報告されます。
こうした機能は、翻訳作業の実際の状況を知る上で大いに役立ちます。本フローを活用することで、担当者の実績や能力の評価もおこないやすくなるでしょう。
ポイント2:「他のワークフローからサブプロセスとして呼び出せる」について
『翻訳フロー』は、他のワークフローからサブプロセスとして呼び出すこともできます。
HTTP 通信によって本フローを呼び出すように設定することで、依頼者は「翻訳の依頼」から「翻訳完了の確認」までの工程を自動でおこなえるようになり、より大きなプロセスの一部に翻訳作業を組み込むことができます。
また、翻訳を受注する側も、依頼があれば自動でプロセスがスタートするため、やり取りの手間を省いて効率よく業務を進められます。
テンプレート利用パーツ、設定項目、権限
利用パーツ(テンプレートに使用しているパーツ)
番号 | 工程アイコン | 名称 | 用途・備考 |
---|---|---|---|
1 | ![]() |
スイムレーン | ・同じ割当ルールの『タスク』(仕事)をグルーピングする ・内部に配置されたタスクを処理する1人を定義する ・「組織の内の誰か」と言う定義も可能 |
2 | ![]() |
開始イベント |
・接続している『タスク』が業務プロセス(ワークフロー)の先頭タスクとなる |
3 | ![]() |
ヒューマンタスク | ・業務プロセス(ワークフロー)を構成する作業工程(仕事) ・業務プロセスは、通常は1つ以上の『タスク』(仕事)から構成される ・1つの『タスク』(仕事)につき、1つの「入力フォーム」が定義される ※ 自分が処理を担当する事になったプロセスを、特に「マイタスク」と呼ぶ |
4 | ![]() |
フロー | ・アイコンを接続して、トークンをあるステップから次のステップに移動できるようにする |
5 | ![]() |
結合ゲートウェイ |
・複数に分かれた進路を集約する |
6 | ![]() |
排他ゲートウェイ |
・複数進路の内で、最初に条件式を満たした進路一つに進む |
7 | ![]() |
メッセージ開始イベント(HTTP) |
・外部システムからのメッセージ(HTTPリクエスト)を受信した際にプロセスを自動起動 |
8 | ![]() |
メッセージ送信中間イベント(HTTP) |
・プロセスが到達した際に、自動的にHTTPリクエストを発信する |
9 | ![]() |
終了イベント | ・プロセス(業務)が正常終了する |
データ項目(テンプレートにて設定済みの内容)
番号 | 設定上の名称 | タイプ | 用途・備考 | フィールド名 |
---|---|---|---|---|
1 | 件名 |
作業の名称を件名として入力 |
||
2 | ▼注意事項等▼ | ガイドパネル | フォーム上に表示される区切り | |
3 | 社内メッセージ | 掲示板 |
翻訳についての注意事項などをテキストで入力 |
q_Message |
4 | ▼原文と翻訳文▼ | ガイドパネル | フォーム上に表示される区切り | |
5 | 作業時間 | 文字(単一行) | ストップウォッチボタンで作業時間を計測 | q_Time |
6 | 翻訳文字数 | 数値 |
翻訳文字数を自動カウントしてセット |
q_Letters |
7 |
原文 |
文字(複数行) |
翻訳の原文テキストを貼付 |
q_Original |
8 | 翻訳文 |
文字(複数行) |
翻訳したテキストを貼付 |
q_Translation_Text |
9 | 原文添付 | ファイル | 翻訳の原文に関連するファイルを添付 | q_Original_File |
10 | 翻訳添付 | ファイル | 翻訳文に関連するファイルを添付 | q_Translation_File |
11 | 問い合わせ先 | ユーザ | 翻訳についての問い合わせを受け付ける担当者を入力 | q_Inquire |
12 | 依頼者 | ユーザ |
翻訳の依頼をおこなった担当者 |
q_requester |
13 | ▼別プロセス連携▼ | ガイドパネル | フォーム上に表示される区切り | |
14 | 別プロセスURL | 文字(単一行) | 『翻訳フロー』を呼び出す別プロセスの URL を自動セット | q_URL |
15 | KEY | 文字(単一行) | 『翻訳フロー』を呼び出す別プロセスの KEY を自動セット | q_Key |
16 | 案件ID | 文字(単一行) |
『翻訳フロー』を呼び出す別プロセスの案件 ID を自動セット |
q_Process |
17 | ノードID | 文字(単一行) | 『翻訳フロー』を呼び出す別プロセスのノード ID をセット | q_Node |
18 | 通信ログ | 文字(複数行) | 『翻訳フロー』を呼び出す別プロセスの通信ログを自動セット | q_Logs |
フォーム上での各データ項目の表示・非表示・編集権限
番号 | 工程名 | 各項目のフォーム上での権限 | ||
---|---|---|---|---|
編集可能 | 表示のみ | 非表示 | ||
1 | 1.翻訳依頼 | 件名 / 社内メッセージ / 原文 / 原文添付 / 依頼者 | ▼注意事項等▼ / ▼原文と翻訳文▼ / 翻訳文 | 作業時間 / 翻訳文字数 / 翻訳添付 / 問い合わせ先 / ▼別プロセス連携▼ / 別プロセスURL / KEY / 案件ID / ノードID / 通信ログ |
2 | 2.翻訳作業 | 件名 / 社内メッセージ / 作業時間 / 翻訳文字数 / 翻訳文 / 翻訳添付 / 問い合わせ先 | ▼注意事項等▼ / ▼原文と翻訳文▼ / 原文 / 原文添付 / 依頼者 | ▼別プロセス連携▼ / 別プロセスURL / KEY / 案件ID / ノードID / 通信ログ |
3 | 2x.翻訳支援 | 件名 / 社内メッセージ / 翻訳文 / 翻訳添付 | ▼注意事項等▼ / ▼原文と翻訳文▼ / 原文 / 原文添付 / 問い合わせ先 / 依頼者 | 作業時間 / 翻訳文字数 / ▼別プロセス連携▼ / 別プロセスURL / KEY / 案件ID / ノードID / 通信ログ |
4 | 3.翻訳完了確認 | 件名 / 社内メッセージ |
▼注意事項等▼ / ▼原文と翻訳文▼ / 作業時間 / 翻訳文字数 / 原文 / 翻訳文 / 原文添付 / 翻訳添付 / 問い合わせ先 / 依頼者 |
▼別プロセス連携▼ / 別プロセスURL / KEY / 案件ID / ノードID / 通信ログ |
注意事項
本テンプレートは、Questetra BPM Suite の Professional エディションでご利用いただけます。
ダウンロードリンクよりテンプレート(アーカイブ)をダウンロードした後、アプリの新規作成時に「アーカイブより作成」を選択して、テンプレートをアップロードするとアプリとしてご利用いただけます。データ項目の名称や各工程の名称は変更可能ですので、ご利用環境に応じて適宜修正の上ご利用下さい。
無料でスタートできる Questetra BPM Suite
業務の実態を把握するには「誰が」「どのようなペースで」「どれだけ」業務を処理しているのかを知る必要があります。そして、そこから「一定量の業務をこなすのにどれくらいの時間を必要とするのか」といったポイントも把握しなければなりません。
『翻訳フロー』では、実作業時間と翻訳した文字数のカウントが同時におこなえるため、こうした計測作業が容易におこなえます。
ワークフローや BPM ツールといったソフトウェアの多くは、サーバへのセットアップなど利用するまでの準備が大変ですが、Questetra BPM Suite はお申し込み後すぐに利用できるクラウド型のサービスです。業務にかかる時間コストの計測を容易にして、業務効率化をサポートする『翻訳フロー』を、無料でスタートできる Questetra BPM Suite でぜひお試しください。