PayPal 請求プロセス
利用シーン
「顧客への代金の請求」や「支払い状況の確認」は経理担当の重要な業務です。
しかし、紙ベースでの請求業務は、書類の作成や発送に手間がかかるだけでなく、「請求ミス」や「請求モレ」といった人的ミスが発生する可能性もあります。
また、会計ソフトを使用している場合でも、
- システムが業務ごとに分断されている
- システム間でのデータ移動は手動でおこなわなければならない
などの理由で管理面でのコストが増えるケースもあり、経理業務を「よりシンプルに、一元的に管理したい」というニーズもあるようです。
今回ご紹介する『PayPal 請求プロセス』は、ワークフローシステム(Questetra BPM Suite)から PayPal にリクエストを送信してコントロールできるアプリです。
本フローでは、PayPal での請求書の作成や送信、決済の確認といった作業が自動化されます。また、他のワークフローと連携して自動スタートすることも可能なため、「請求モレ」は発生しにくくなります。もし、現在の請求業務が「紙の請求書を郵送する」といった状態ならば、自動化によって切手代や印刷費、事務にかかる人件費をすべてゼロにすることも可能でしょう。
また、『PayPal 請求プロセス』をサブプロセスとして定義しておくことで、業務プロセスの管理者は、メインの業務プロセスに注力できます。一方、経理担当についても、同型のワークフローでさまざまな案件を処理していけるため、効率よく業務をこなせるようになるはずです。
ポイント
本ワークフローのポイントは以下の通りです。
- ワークフローから PayPal を操作できる
- 他のワークフローと連携して自動でスタートさせられる

ポイント1:「ワークフローから PayPal を操作できる」について
本フローでは、「PayPal Invoicing API」を通じて、下記のような操作がおこなえます。
- PayPal に『PayPal 請求書』を生成させる
- PayPal から『PayPal 請求書』を送信させる
- PayPal における『PayPal 請求書』の決済状況を確認する
このように請求書の作成や送信が自動化されることにより、請求業務の負担は大幅に軽くなり、人的ミスも抑制できます。また、PayPal に対して「入金があったか確認する」こともフローに組み込まれて自動化されているため、決済状況の確認業務も効率化できます。
ポイント2:「他のワークフローと連携して自動でスタートさせられる」について
この『PayPal 請求プロセス』は、さまざまなワークフローから「呼び出される」ことを想定して作成されています。
たとえば、『受託〜納品フロー』と連携すれば、納品が完了した直後に本フローを呼び出して、「納入内容に合わせた PayPal 請求書」が自動発行されるような仕組みを作ることも可能です。
また、このフローでは会計システムに登録すべき「振替伝票CSV」を自動生成させる「スクリプト工程」も用意されているため、さらなる業務の効率化や経理担当の負担軽減も見込めるでしょう。
テンプレート設定項目
データ項目(データの入れ物)
番号 | 設定上の名称 | タイプ | 用途・備考 | フィールド名 |
---|---|---|---|---|
1 | 件名 |
初期値では「INVOICE」+「プロセス ID」の「請求書番号」を自動セット |
||
2 | ▼顧客先情報▼ | ガイドパネル | フォーム上に表示される区切り | |
3 | 会社名 | 文字(単一行) |
顧客の会社名を入力 |
q_Billing_Business_Name |
4 | メールアドレス | 文字(単一行) |
顧客のメールアドレスを入力 |
q_Billing_Email |
5 | 役職名/姓 | 文字(単一行) | 顧客の役職名または姓を入力 | q_Billing_Name1 |
6 | 名/姓名 |
文字(単一行) |
顧客の名または姓名を入力 |
q_Billing_Name2 |
7 | 通知メールの追加送信先CCアドレス | 文字(複数行) | 通知メールの追加送信先があれば入力 | q_additionalRecipients |
8 | 受取人への通知メールで使用される言語コード | 選択(ラジオボタン) | 初期値では「English(US)」または「Japanese」を選択 | q_Billing_Language |
9 | ▼商品情報/items_info▼ | ガイドパネル |
フォーム上に表示される区切り |
|
10 | 商品情報(商品名/数量/単価…) | テーブル |
商品名、単価、数量などの情報を表に入力 |
q_Items |
11 | 商品情報 TSV | 文字(複数行) |
〔テーブルから TSV〕工程で商品情報の TSVデータを自動セットし、〔小計列を除去〕工程で自動上書きする |
q_ItemsTSV |
12 | 通貨コード | 選択(ラジオボタン) |
初期値では「JPY」または「USD」を選択 |
q_SelectCurrencyCode |
13 | 税込方式 | 選択(ラジオボタン) | 初期値では「税抜価格」または「税込価格」を選択 | q_TaxInclusive |
14 | 請求金額合計 | 数値 | 請求金額の合計を自動計算して表示 | q_TotalAmount |
15 | ▼請求書記載事項▼ | ガイドパネル | フォーム上に表示される区切り | |
16 | 請求書番号 | 文字(単一行) | 初期値では「INVOICE」+「プロセスID」を自動セット | q_DetailInvoiceNumber |
17 | 請求日 | 日付’(年月日) |
請求日をカレンダーから選択 |
q_Invoice_Date |
18 | 請求期限 | 日付’(年月日) | 支払いの期限日をカレンダーから選択 (初期値では請求日の翌々月の1日を自動セット) |
q_PaymentTermDate |
19 | 請求人の事業者名 | 文字(単一行) | 初期値では「株式会社〇〇」と表示 | q_InvoicerBusiness_name |
20 | 請求人の法人番号(TaxId) | 文字(単一行) | 初期値では「1234567890123」と表示 | q_InvoicerTax_id |
21 | 請求人のホームページURL | 文字(単一行) | 初期値では「https://example.net/」と表示 | q_InvoicerWebsite |
22 | 請求人のロゴ画像URL | 文字(単一行) | 初期値では「https://example.net/webItems/logos/logo.png」と表示 | q_InvoicerLogo_url |
23 | 請求人の名前1(部署や姓) | 文字(単一行) | 請求人の所属部署または姓を入力 |
q_InvoicerNameGiven_name |
24 | 請求人の名前2 | 文字(単一行) | 請求人の名を入力 | q_InvoicerNameSurname |
25 | 請求人の登録済メールアドレス | 文字(単一行) | PayPal アカウントに登録しているアドレスを入力 | q_InvoicerEmail_address |
26 | 請求人の追加情報 | 文字(単一行) | 請求人の追加情報があれば記載 | q_InvoicerAdditional_notes |
27 | 請求書メッセ-ジ | 文字(複数行) | 初期値ではダミーの名前・連絡先を記載したメッセージ文を自動セット | q_Invoice_Note |
28 | 規約 | 文字(複数行) |
初期値では売買契約書のサンプル文を自動セット |
q_Invoice_Terms |
29 | 請求メモ | 文字(複数行) |
請求書の作成アプリケーション・日時・作成者など、Paypal 請求書一覧で表示される情報を自動セット |
q_Memo |
30 | ▼PayPal Logs▼ | ガイドパネル |
フォーム上に表示される区切り |
|
31 | paypalInvoiceId | 文字(単一行) |
PayPal 請求書の ID を自動セット |
q_Paypal |
32 | paypalInvoiceViewUrl | 文字(単一行) |
PayPal 請求書の確認用 URL を自動セット |
q_invoicer_view_url |
33 | paypalInvoiceStatus | 文字(単一行) |
PayPal 請求書のステータスを自動セット(自動更新) |
q_InvoiceStatus |
34 | Payment Date | 日付’(年月日) |
PayPal がPAID ステータスになっていた場合、支払日付を自動セット |
q_PaymentDate |
35 | Payment Amount | 数値 |
支払金額を自動セット |
q_PaymentAmount |
36 | Payment Currency Code | 文字(単一行) |
支払金額の通貨コードを自動セット |
q_PaymentCurrencyCode |
37 | (Response JSON) | 文字(複数行) |
JSON レスポンスを自動セット |
q_ResponseJson |
注意事項
本テンプレートは、Questetra BPM Suite の Professional エディションでご利用いただけます。
ダウンロードリンクよりテンプレート(アーカイブ)をダウンロードした後、アプリの新規作成時に「アーカイブより作成」を選択して、テンプレートをアップロードするとアプリとしてご利用いただけます。データ項目の名称や各工程の名称は変更可能ですので、ご利用環境に応じて適宜修正の上ご利用下さい。
無料でスタートできる Questetra BPM Suite
経理担当における「請求」や「入金確認」は、企業の信頼にも関わる重要な業務だからこそ、ミスやモレを回避して円滑に進めたいものです。
この『PayPal 請求プロセス』は、他プロセスの完了をトリガーとして自動スタートし、PayPal 側に請求書の作成・送信をリクエストする仕組みとなっています。そのため「ミス」や「モレ」の発生は抑制され、プロセスは効率化されるでしょう。
ワークフローや BPM ツールといったソフトウェアの多くは、サーバへのセットアップなど利用するまでの準備が大変ですが、Questetra BPM Suite はお申し込み後すぐに利用できるクラウド型のサービスです。請求や決済確認のプロセスを自動化・効率化して、経理担当の負担軽減や人的ミスの防止をサポートする『PayPal 請求プロセス』を、無料でスタートできる Questetra BPM Suite でぜひお試しください。