問合対応プロセス
利用シーン
企業における「問合せ対応」は重要な業務ですが、その現場では以下のような課題も見られます。
- 品質管理(担当者・部署による回答品質のゆらぎ)
- 人材育成と教育
上記の課題については、コストとリソースの配分に苦慮している企業も多いのではないでしょうか。
この『問合対応プロセス』は、こうした課題の解決をサポートするワークフローです。本フローには、具体的には下記のような機能が組み込まれています(カッコ内は期待できる業務改善効果)。
- 自動的に回答文例をセットしたテンプレートが作成される(品質のゆらぎ防止、人材育成コストの削減)
- より専門性が求められる場合のエスカレーションに対応(品質の担保)
なお本フローでは、回答メールが送信されると、回答に要した時間も自動計算されます。こうしたデータは、品質を担保しつつ、回答にかかる時間を短縮するための業務改善活動においても役立つでしょう。
【概要】
テンプレート名:問合対応プロセス
用途:顧客からの問い合わせ受付・回答
作成難易度:低
拡張性・汎用性:メールや Web フォームへの入力など、複数のきっかけでスタートするプロセス。部署をまたいで支援・対応を依頼することが必要な工程

※ダウンロードしたテンプレートは Questetra BPM Suite にインポートしてご利用ください。
ポイント
本ワークフローのポイントは以下の通りです。
- 回答テンプレートが自動で作成される
- 他部署にサポートを簡単に依頼できる

ポイント1:「回答テンプレートが自動で作成される」について
この『問合対応プロセス』は、メールや Web フォームで問い合わせを受け付けると自動でスタートします。その際、メールやフォームに記載された内容から、自動的に回答テンプレートを作成します(電話による問い合わせの場合は入力フォームの内容から自動で作成します)。
先方の氏名や問い合わせ内容、挨拶分などの情報を含むテンプレートが自動で作成されるため、担当者は入力フォームに沿って回答文等を入力するだけで、スムーズに回答メールを作成できます。
顧客からの問い合わせに対する返信は、気を遣わなければならないポイントも多く、時に大きな労力を必要とする作業ですが、テンプレートが自動で作成されることにより、担当者の負荷は大幅に軽減されるでしょう。
また、問い合わせ元の詳細については、顧客マスターを参照できるようになっており、手間をかけずに正確な情報を入力できます。
ポイント2:「他部署にサポートを簡単に依頼できる」について
顧客からの質問や要望は、その内容によっては「問い合わせ窓口」の担当者だけでは処理できないケースもあります。
こうした場合、専門的なチームに支援や助言を求めることになりますが、部門の垣根を越えたやり取りには手間がかかるケースも多く、回答を遅らせてしまうことにもなりかねません。
この『問合対応プロセス』では、担当者が入力フォーム上のボタンをクリックするだけで、「翻訳チーム」や「技術チーム」に助言を仰いだり、営業担当に対応を依頼したりすることができます。また工程を次の担当者に渡す際に、必要であれば注意事項等を入力フォームの「社内メッセージ」欄で伝えられます。これは、回答の「ゆらぎ」を防ぐ上でも重要な機能といえるでしょう。
こうしてメールや電話で他部署とやり取りする手間をカットできれば、回答までのプロセスはよりスムーズになるはずです。
テンプレート設定項目
データ項目(データの入れ物)
番号 | 設定上の名称 | タイプ | 用途・備考 | フィールド名 |
---|---|---|---|---|
1 | 件名 |
件名をテキストで入力 |
||
2 | ▼インバウンドの内容▼ | ガイドパネル | フォーム上に表示される区切り | |
3 | 受付番号 | 文字(単一行) |
問い合わせの受付番号を自動セット |
q_Acceptance |
4 | お名前 | 文字(単一行) | 顧客の氏名を入力 | q_Last_Name |
5 | ふりがな | 文字(単一行) | 顧客名のふりがなを入力 | q_First_Name |
6 | 会社名 |
文字(単一行) |
顧客の法人名を入力 |
q_Company |
7 |
電話番号 |
文字(単一行) |
顧客の電話番号を入力 |
q_Phone |
8 | メールアドレス |
文字(単一行) |
顧客のメールアドレスを入力 |
q_Email |
9 | サービスURL | 文字(単一行) | 顧客に提供したサービスの URL を入力 | q_URL |
10 | ご質問・ご相談 | 文字(複数行) |
顧客からの問い合わせ内容をテキストで入力 |
q_Inquiry |
11 | 添付ファイル | ファイル |
問い合わせに伴うファイルを添付 |
q_Attachment |
12 | プライバシーポリシー | 選択(チェックボックス) |
Web フォーム用の項目 |
q_Privacy |
13 | (受信メールSubject) | 文字(単一行) | 問い合わせメールの件名 (初期値では「Webフォームからのお問い合わせ」) |
q_Subject_Email |
14 | (Ccアドレス) | 文字(複数行) | Cc アドレスがあれば入力 (メールによる問い合わせの場合は自動セット) |
q_Address |
15 | ▼問合元の詳細情報の補足▼ | ガイドパネル | フォーム上に表示される区切り | q_Notes |
16 | (顧客マスターを参照) | 選択(検索セレクトボックス) | 選択した法人のマスター情報を自動入力する | q_Master |
17 | 法人名 | 文字(単一行) | 問い合わせ元の法人名を入力 | q_Company2 |
18 | 法人番号 | 文字(単一行) | 問い合わせ元の法人の法人番号を入力 | q_Corporation |
19 | 顧客分類コード | 文字(単一行) | 顧客の分類コードを入力 | q_Classification |
20 | 顧客URL | 文字(単一行) | 問い合わせ元の法人の URL を入力 | q_Customer_URL |
21 | 顧客地域 | 選択(セレクトボックス) | 顧客である法人が所在する地域を入力 | q_Region |
22 | 契約状況 | 選択(セレクトボックス) | 顧客との契約状況を入力 | q_Status |
23 | パートナ制度 | 選択(セレクトボックス) | パートナ制度について顧客との状況を入力 | q_Partnership |
24 | 組織規模 | 選択(セレクトボックス) | 顧客である法人の組織規模を入力 | q_Scale |
25 | 過去6か月のデシル値 | 選択(セレクトボックス) | 顧客である法人の過去6か月のデシル値を入力 | q_Decile |
26 | 利用期間 | 選択(セレクトボックス) | 顧客のサービス利用期間を入力 | q_Period |
27 | ▼回答メール▼ | ガイドパネル | フォーム上に表示される区切り | |
28 | To | 文字(単一行) | 回答メールの宛先を自動セット | q_To |
29 | Cc | 文字(複数行) | 回答先の Cc を自動セット (メール受付の場合、To/Cc に記載されているメールアドレスを自動セット) |
q_CC |
30 | From | 文字(単一行) | 差出元のメールアドレスをセット | q_From |
31 | Subject | 文字(単一行) | 回答メールの件名を自動セット | q_Subject |
32 | Body | 文字(複数行) | 回答文のテンプレートを自動セット | q_Body |
33 | Attach | ファイル | 回答メールに伴うファイルを添付 | q_Attach |
34 | ▼コミュニケーション▼ | ガイドパネル | フォーム上に表示される区切り | |
35 | 社内メッセージ | 掲示板 | テキストでやり取りできる掲示板 | q_Message |
36 | ▼集計用データ▼ | ガイドパネル | フォーム上に表示される区切り | |
37 | 回答文作成者 | ユーザ | 「回答の作成」工程を処理した担当者名を自動セット | q_Drafter |
38 | 翻訳者 | ユーザ | 翻訳チームで「回答支援」工程を処理した担当者名を自動セット | q_Translator |
39 | 助言者 | ユーザ | 技術チームで「回答支援」工程を処理した担当者名を自動セット | q_Adviser |
40 | 対応開始時刻 | 日時 | プロセスがスタートした時刻を自動セット | q_Start |
41 | 対応完了時刻 | 日時 | 「回答の作成 」工程の処理完了時刻を自動セット | q_Completed |
42 | 所要時間 | 数値 | 回答にかかった時間を自動計算してセット | q_Time |
43 | (集計除外フラグ) | 文字(単一行) | 初期値では「集計しない」とセット | q_Exclusion |
注意事項
本テンプレートは、Questetra BPM Suite のすべてのエディションでご利用いただけます。
ダウンロードリンクよりテンプレート(アーカイブ)をダウンロードした後、アプリの新規作成時に「アーカイブより作成」を選択して、テンプレートをアップロードするとアプリとしてご利用いただけます。データ項目の名称や各工程の名称は変更可能ですので、ご利用環境に応じて適宜修正の上ご利用下さい。
無料でスタートできる Questetra BPM Suite
問い合わせ対応の品質を高めるためには、顧客からの要望や苦情を反映しつつ、より顧客満足度を高めるべく、継続的にプロセスやマニュアルを改善していくことが大切です。その際には、蓄積された「お客様の声」や「処理記録」といったデータが重要な参考資料となりますが、本フローは対応にかかった時間も含めて、こうした記録を参照しやすいのも大きなポイントです。
ワークフローや BPM ツールといったソフトウェアの多くは、サーバへのセットアップなど利用するまでの準備が大変ですが、Questetra BPM Suite はお申し込み後すぐに利用できるクラウド型のサービスです。問い合わせ対応のプロセスを自動化・効率化して、顧客満足度の向上をサポートする『問合対応プロセス』を、無料でスタートできる Questetra BPM Suite でぜひお試しください。