見積書作成承認プロセス
利用シーン
営業職にとって見積書作成は大切な業務であり、手間のかかる作業でもあります。
新規・既存を問わず、顧客に見積書を提出するためには「上司の承認」や「PDFファイルの作成」など、さまざまな工程を経なければなりません。
しかし、見積書の「作成」や「承認」に時間がかかり、提出が遅くなると
・営業担当は商機を逃す可能性がある
という問題が起こってきます。
そのため、営業担当としては見積書の「作成」「承認」に費やす時間コストを減らし、できるだけ迅速かつスムーズにセールスのプロセスを進めたいところです。
この『見積書作成承認プロセス』は、「起案」「承認」「提出」「受注の有無」といった見積業務の工程を可視化し、PDFを自動生成することで、見積書作成や見積業務の進捗管理を容易にします。
また、本フローでは見積業務の進行が自動化されるため、「対応モレ」や「報告モレ」の心配もありません。上司はオフィス以外でも「承認」できるようになり、「承認待ち」の時間コストは軽減されます。
なお、『見積書作成承認プロセス』で見積業務を管理することにより、見積情報の共有や、過去の見積データの参照も容易になります。こうした機能を活用することで、見積書の作成作業はよりスムーズになるでしょう。
ポイント
本ワークフローのポイントは以下の通りです。
- PDFが自動生成される
- 承認がおこなわれるとメールで通知される
- 結果が社内ソーシャルに自動投稿される

ポイント1:「PDFが自動生成される」について
『見積書作成承認プロセス』では、起案した見積書の PDF ファイルが自動で生成されます。
PDF ファイルは、フローの入力画面の情報から作成されるため、Excel で見積書を作ったり、PDF に変換したりといった手間が省けます。
また、差し戻しを受けて、見積りの「やり直し」をおこなった場合にも、その都度あらたなPDF ファイルが作られるため、修正や作り直しの手間もありません。
ポイント2:「承認がおこなわれるとメールで通知される」について
本フローでは、上司が見積書を承認するとメールで通知がおこなわれます。
この機能により、営業担当は外出先でも見積書が承認されたことを確認できるため、次の工程(「見積提出」)へと業務を進められます。
また上司の側も、オフィスにいなくてもスマートフォンやタブレットから処理をおこなえるため、より迅速に承認作業をおこなえます。
ポイント3:「結果が社内ソーシャルに自動投稿される」について
『見積書作成承認プロセス』では、作成した見積書によって受注に成功した場合、その内容が『オープンチャット(Questetra ワークフロー基盤の社内ソーシャル)』に自動で投稿されます。
投稿は、案件関与者のタイムラインに表示され、業務の進捗状況がリアルタイムで共有されます。
また、営業成果に対して社内ソーシャルを通じてリアクションがあれば、営業担当のモチベーション向上にもつながるでしょう。
テンプレート設定項目
データ項目(データの入れ物)
番号 | 設定上の名称 | タイプ | 用途・備考 | フィールド名 |
---|---|---|---|---|
1 | 件名 |
顧客名・案件名を件名として入力 |
||
2 | ▼社内コミュニケーション▼ | ガイドパネル | フォーム上に表示される区切り | |
3 | 案件特記事項 | 掲示板 |
見積案件についての特記事項をテキストで入力 |
q_Remarks |
4 | ▼提出先の情報▼ | ガイドパネル | フォーム上に表示される区切り | |
5 | 見積提出先会社名 | 文字(単一行) | 見積を提出する企業名を入力 | q_Company |
6 | 担当者部署名+肩書 | 文字(複数行) |
見積担当者の所属部署および肩書を入力 |
q_Assignment |
7 |
見積提出先担当者氏名 |
文字(単一行) |
見積を提出する企業の担当者名を入力 |
q_Representative |
8 | 郵便番号+住所 |
文字(複数行) |
見積を提出する企業の住所と郵便番号を入力 |
q_Post_Address |
9 | 見積提出先電話番号 | 文字(単一行) | 見積を提出する企業の電話番号を入力 | q_Phone |
10 | 見積提出メール | 文字(単一行) | 見積の提出先となるメールアドレスを入力 | q_Email |
11 | ▼見積情報▼ | ガイドパネル | フォーム上に表示される区切り | |
12 | 見積担当者 | ユーザ | 見積担当者の名前を入力 | q_Person |
13 | (承認上司) | ユーザ | 承認をおこなう上司の名前をセット | q_Approved |
14 | サービス内容 | 選択(ラジオボタン) | サービス内容をラジオボタンで選択 | q_Service |
15 | 取引条件 | 選択(セレクトボックス) | プルダウンから取引の条件を選択 | q_Trade |
16 | 見積書発行日付 | 日付(年月日) |
カレンダーから見積書の発行年月日を入力 |
q_Issuance |
17 | 見積書有効期限 | 日付(年月日) | カレンダーから見積書の有効期限を入力 (初期値はプロセス開始日の17日後に設定) |
q_Expiration |
18 | ◆明細テーブル | テーブル | 「摘要」「数量」「単価」などの明細を入力 | q_Details |
19 | 合計表示1 | 文字(単一行) |
税抜きの小計を入力 |
q_Label1 |
20 | 小計 | 数値 | 「◆明細テーブル」の金額欄の合計値がセットされる | q_Subtotal |
21 | 合計表示2 | 文字(単一行) | 通常は空白。必要に応じ「値引き」「送料」「振込手数料」などを入力 | q_Label2 |
22 | 値引等2 | 数値 | 通常は空白のまま | q_Discount |
23 | 合計表示3 | 文字(単一行) | 消費税を入力 | q_Label3 |
24 | 消費税等 | 数値 | 「◆明細テーブル」から税額を自動で算出 | q_Tax |
25 | 総計表示 | 文字(単一行) |
請求合計を入力 |
q_Label_Total |
26 | 総計 | 数値 | 「小計」+「値引等2」+「消費税等」の金額を自動セット | q_Total |
27 | ◆見積書下部メッセージ | 文字(複数行) | 見積書に添付するメッセージを全角60文字×12行以内で入力 | q_Footer |
28 | PDFファイル名 | 文字(単一行) |
PDFファイル名を自動セット |
q_PDF_Name |
29 | PDFファイル | ファイル |
PDFファイルを自動生成 |
q_PDF_File |
30 | ▼客先提出記録▼ | ガイドパネル |
フォーム上に表示される区切り |
|
31 | 見積提出日 | 日付(年月日) |
見積書を顧客に提出した日付をカレンダーから入力 |
q_Submission |
32 | ▼商談結果▼ | ガイドパネル |
フォーム上に表示される区切り |
|
33 | 結果判明日 | 日付(年月日) |
商談結果が判明した日付をカレンダーから入力 |
q_Date |
34 | 受注失注 | 選択(ラジオボタン) |
商談結果を「受注」「再提出」「失注」「その他」の4つから選んでチェックを入れる |
q_Win |
35 | Open Chat 投稿 | 文字(複数行) |
受注した場合、社内ソーシャルに自動投稿 |
q_Open_Chat |
注意事項
本テンプレートは、Questetra BPM Suite の Professional エディションでご利用いただけます。
ダウンロードリンクよりテンプレート(アーカイブ)をダウンロードした後、アプリの新規作成時に「アーカイブより作成」を選択して、テンプレートをアップロードするとアプリとしてご利用いただけます。データ項目の名称や各工程の名称は変更可能ですので、ご利用環境に応じて適宜修正の上ご利用下さい。
無料でスタートできる Questetra BPM Suite
見積書の作成承認は「人間依存度」の高い業務ですが、その中でも自動化できる部分はあります。
たとえば、今回のフローでは「見積書 PDF ファイルを作成する」「承認をメールで通知する」「成果を社内ソーシャルに投稿する」といった工程を、完全にコンピュータに任せています。このように、「自動化のポイントを見極める」ことは、業務を自動化して効率化する上で大切なことですね。
ワークフローや BPM ツールといったソフトウェアの多くは、サーバへのセットアップなど利用するまでの準備が大変ですが、Questetra BPM Suite はお申し込み後すぐに利用できるクラウド型のサービスです。見積書の作成や承認をスムーズにして、セールスのプロセスを効率化する『見積書作成承認プロセス』を、無料でスタートできる Questetra BPM Suite でぜひお試しください。