記事作成プロセス
利用シーン
自社の Web サイトやブログは、企業にとって情報発信の場であるだけでなく、マーケティング戦略の上でも大きな意味を持ちます。そのため、そこに掲載する記事のクオリティを担保することは重要な課題です。
たとえば、記事の内容がコンプライアンスに抵触するものであったり、他の記事の盗用であったりした場合には、大きな問題に発展してしまうケースもあります。そこまでではなくても、記事の内容に事実誤認や間違いが多いと、Web サイトだけでなく、企業への信頼も揺らいでしまうでしょう。
この『記事作成プロセス』は、テーマに沿って作成された記事のすべてを編集デスクがチェックしつつ、迅速に掲載可否の判断をおこなえるようにするワークフローです。記事を執筆する「ライター」、掲載可否の判断をする「編集デスク」、掲載前の最終チェックをおこなう「校正掲載」と複数の人員による分業体制で入念なチェックがおこなえるほか、医学的な内容の記事など専門的な立場からの監修が必要な場合には「監修対応」に工程を回すこともできます。
『記事作成プロセス』は、Web サイトにおける記事の制作から掲載までの工程を自動化・効率化し、クオリティと安全性を確保することに重点を置いたフローといえるでしょう。
ポイント
本ワークフローのポイントは以下の通りです。
- 4通りの掲載判定ができる
- 判定結果がメール通知される

ポイント1:「4通りの掲載判定ができる」について
『記事作成プロセス』では、編集デスクがすべての記事に目を通し、チェックをおこないます。
そして、記事の内容やクオリティによって、
- 原稿OK(監修不要)
- 監修依頼
- 差戻し(修正依頼)
- 掲載不可
という4つの選択肢から判定を下します。
このように選択肢が分かれていることで、たとえば「ライター自身で修正が可能なミスや内容の不足」なら「差戻し」、専門的な監修が必要な場合は「監修依頼」、明らかに内容やクオリティに問題がある場合は「掲載不可」といった判断をおこないやすくなります。
記事の掲載判定は労力を伴う業務ですが、あらかじめ選択肢が明示されていれば、判断基準も明確になり、工程の処理もスムーズかつスピーディーになるでしょう。
ポイント2:「判定結果がメール通知される」について
本フローでは、記事が掲載された際には最終的な「校正掲載」の担当者に、掲載不可の場合はライターに、それぞれメール通知がおこなわれます。
このメール通知により、「校正掲載」担当は、いち早く実際の掲載ページをチェックすることができます。一方、「掲載不可」のメールを受け取ったライターは、掲載できなかった理由を編集デスクに確認し、今後の参考にしつつ、速やかに次の業務に移れるでしょう。
さらに業務改善を進めるには
『記事作成プロセス』はあくまで編集デスク視点のワークフローといえますが、業務改善をより一歩進める上では、
- 編集デスクからスタートするフロー(編集デスクから始まり、テーマ設定担当者へと依頼がつながる)
- 「掲載判定」からの差戻しとして「テーマ設定」につながるルート
なども検討できます。このように業務の起点(誰がきっかけでスタートするか)や、改善の範囲を検討していくことは、業務の一部を効率化するだけでなく、業務全体を最適化していくために大切な視点といえるでしょう。
テンプレート設定項目
データ項目(データの入れ物)
番号 | 設定上の名称 | タイプ | 用途・備考 | フィールド名 |
---|---|---|---|---|
1 | 件名 |
記事の仮タイトルなどを件名として入力 |
||
2 | ▼記事のテーマ▼ | ガイドパネル | フォーム上に表示される区切り | |
3 | 設定テーマ | 文字(複数行) |
作成を依頼する記事のテーマをテキストで入力 |
q_Topic |
4 | キーワード | 文字(単一行) | 作成を依頼する記事のキーワードを入力 | q_Keyword |
5 | ▼通信・備考▼ | ガイドパネル | フォーム上に表示される区切り | |
6 | メッセージ | 掲示板 |
テキストでやり取りできる掲示板 |
q_Message |
7 |
▼ライター記事▼ |
ガイドパネル |
フォーム上に表示される区切り |
|
8 | ライター |
ユーザ |
作成を依頼するライターの名前を入力 |
q_Writer |
9 | 記事タイトル | 文字(単一行) | 記事タイトルを入力 | q_Title |
10 | 記事本文 | 文字(複数行) | 記事本文を貼付 | q_Body |
11 | 記事イラスト写真 | ファイル | 記事に挿入する画像のファイルを添付 | q_Illustration |
12 | (記事本文の文字数) | 数値 |
記事が提出された際に文字数を自動カウント |
q_Number |
13 | ▼監修▼ | ガイドパネル | フォーム上に表示される区切り | |
14 | 監修者 | ユーザ | 監修者の名前を入力 | q_Supervisor |
15 | 監修内容 | 文字(複数行) | 監修をおこなった内容を入力 | q_Opinion |
注意事項
本テンプレートは、Questetra BPM Suite の Professional エディションでご利用いただけます。
ダウンロードリンクよりテンプレート(アーカイブ)をダウンロードした後、アプリの新規作成時に「アーカイブより作成」を選択して、テンプレートをアップロードするとアプリとしてご利用いただけます。データ項目の名称や各工程の名称は変更可能ですので、ご利用環境に応じて適宜修正の上ご利用下さい。
無料でスタートできる Questetra BPM Suite
Web サイトやブログにクオリティの高い記事をコンスタントに掲載しつづけるためには、それを実現できる体制を構築する必要があります。
『記事作成プロセス』は、記事の量産や、速報性の重視される記事の制作・掲載にも適したフローです。このフローを活用すれば、たとえば「50人のライターに、5人の編集デスク」といった大規模な体制でもスムーズに業務を進められます。
ワークフローや BPM ツールといったソフトウェアの多くは、サーバへのセットアップなど利用するまでの準備が大変ですが、Questetra BPM Suite はお申し込み後すぐに利用できるクラウド型のサービスです。記事のチェック体制を万全にして、Webサイトのクオリティや安全性を確保する『記事作成プロセス』を、無料でスタートできる Questetra BPM Suite でぜひお試しください。