こんにちわ!矢作です!

「ビジネスプロセス」というキーワードを事業の中心としている私たちの会社(クエステトラ社)は、同じキーワードを使う BPO 受託事業者様とのお付き合いが自然と(!?)多くなります。(BPO = Business Process Outsourcing)

クエステトラ社が提供するクラウド型ワークフロー「Questetra BPM Suite」は BPO 受託事業者様の現場で活用されています。私たちは「Questetra BPM Suite」の導入支援を通じて、BPO 受託事業について学ぶ機会を幾度となくいただいてきました。

企業が「BPO する」ことで、その企業が大きな価値を得ている様子を見て、BPO は企業の事業戦略における重要な選択肢であると認識しています。

BPO 受託事業とは

BPO とは Business Process Outsourcing の略で、ひとことで言うと「自社の業務の一部を外部委託すること」です。BPO 受託事業は、企業の BPO を請け負う事業のことをいいます。(そ、そのまんま…汗)

企業が BPO するのは、次のような課題を解決するためです。

  • 対象の業務に割り当てる人がいない。(人材視点)
  • 対象の業務を遂行するための設備や施設がない。(モノ視点)
  • 対象の業務を遂行するためのノウハウがない。(情報視点)

このような課題を抱えている企業が、BPO 受託事業者を頼って「BPOする」のです。社内の資源であるヒト・モノ・情報が不足している状況でも企業全体の事業活動に必要な業務をカネで解決する、という考え方です。

BPO 受託事業は、上記のような企業が抱える課題を解決するための事業です。この事業に取り組む企業を BPO 受託事業者(※)と呼びます。BPO 受託事業者は、それぞれの業務を遂行するための、能力の高い人材、十分な設備や施設、高度なノウハウを保有しています。

※一般的にはBPO事業者と呼ばれることが多いです。しかし、BPOは “委託すること” を表す言葉なので、単に BPO 事業者とは呼ばず ”BPO(委託)を受託する” ことが明確になる BPO 受託事業者と呼んでいます。

調査会社の矢野経済研究所は、BPO 市場調査において BPO 受託事業者として以下の企業を挙げています。BPO 受託現場で「Questetra BPM Suite」を利用してくださっている企業もいくつか入っています。

<IT系事業者>
アクセンチュア株式会社/株式会社アグレックス/株式会社NTTデータ/株式会社NTTデータ・スマートソーシング/コグニザントジャパン株式会社/さくら情報システム株式会社/株式会社シーエーシー/東芝ピーエム株式会社/日本コンセントリクス株式会社/日本電気株式会社/日本ユニシス株式会社/NEUSOFTJapan株式会社/株式会社野村総合研究所/パクテラ・テクノロジー・ジャパン株式会社/株式会社日立システムズ/富士ゼロックス株式会社/富士通株式会社/三菱電機インフォメーションシステムズ株式会社/ヤマトシステム開発株式会社

<印刷系事業者>
NTT印刷株式会社/共同印刷株式会社/大日本印刷株式会社/凸版印刷株式会社/トッパン・フォームズ株式会社/日本アスペクトコア株式会社

<コールセンター系事業者>
株式会社NTTマーケティングアクト/株式会社TMJ/トランスコスモス株式会社/富士通コミュニケーションサービス株式会社/りらいあコミュニケーションズ株式会社

<事務系・その他事業者>
エイチアールワン株式会社/APアウトソーシング株式会社/NOC日本アウトソーシング&コンサルティング株式会社/CSアカウンティング株式会社/ジェンパクト株式会社/セコム株式会社/株式会社ディーエムエス/TMF Group株式会社/株式会社日本アイデックス(現パーソナルワークスデザイン株式会社)/パーソルマーケティング株式会社/株式会社パソナグループ/株式会社ビジネスブレイン太田昭和/株式会社プリマジェスト/株式会社ペイロール/三井倉庫ビジネスパートナーズ株式会社/レカムBPO株式会社/株式会社ワンビシアーカイブズ

<データ分析BPO・サービス事業者>
Antuit株式会社/株式会社NTTデータ数理システム/トランスコスモス・アナリティクス株式会社

抜粋:矢野経済研究所「2018-2019 BPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)市場の実態と展望

BPO の対象業務

多くの業務の内、企業が「BPO する」のはどのような業務でしょうか。

他社との差別化に関わるような業務(コア業務と呼びます)は、アウトソースしません。コア業務は利益の源泉であり、かつ、その企業の存在理由でもあるような業務だからです。また、そのような業務には高度な専門性(判断力や創造力)が求められ、そう簡単に他の企業が遂行できるようなものでもありません。

一方、コア業務以外の業務(ノンコア業務)は「BPO する」ことに適しています。ノンコア業務は専門性が高くないため、定型的な業務に落とし込みやすいという特徴があります。

企業は、ノンコア業務は BPO 受託事業者に任せ、コア業務に自社の持つヒト・モノ・情報を最大限に投下します。自社のリソースをどの業務に集中させるか、を決定することが重要ですね。

矢野経済研究所は、BPO 市場調査において BPO の対象業務として以下の領域に分類しています。

・コールセンター系業務(コンタクトセンター、ヘルプデスク、フルフィルメント)
・間接部門系業務(人事、福利厚生、総務、経理)
・直接部門系業務(購買・調達、営業、コア部門単純業務、業界固有業務)
・ITシステム運用管理業務

抜粋:矢野経済研究所「2018-2019 BPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)市場の実態と展望

クラウド型ワークフロー「Questetra BPM Suite」はこれらの業務の中で広く利用されています。

BPO受託事業の現場で行われていること

BPO受託事業者は、ノンコア業務を効率よく、高品質に遂行するための十分なヒト・モノ・情報(ノウハウ)を持っています。その ”情報(ノウハウ)” には ”徹底した管理” に関するものがありますが、(BPO受託事業者ではない)一般企業でも参考にできそうなものを以下に示します。

  • 工程処理の確実な記録管理
  • 工程処理の工数に関する目標と実績の比較管理
  • ひとつひとつの業務案件の進捗状況の把握管理

組織として仕事を受けてからアウトプット(成果物)を納品するまでの一連の流れ(業務プロセス)の中で、これら3つの管理を徹底して行い、高品質、低コスト(労務費)、短納期を実現しています。

ただし、このような管理は何の準備もなく行えるものではありません。

対象の業務を整理し、3つの管理を行えるように準備しておく必要があります。BPO 受託事業者は、業務プロセスの整理を通じて管理体制を構築し、それを運用する能力に優れているため、ここに紹介したような管理を徹底して行うことができるのです。

「BPO する」のススメ

ここまで見てきたように、BPO 受託事業者はノンコア業務について、高品質・低コスト・短納期を達成するだけの十分なヒト・モノ・情報(ノウハウ)を持ち合わせています。

企業にとって重要なリソース(経営資源)とされる、ヒト・モノ・カネ・情報(ノウハウ)のうち、カネを除くリソースについては、そう簡単に手に入るものではありません。(カネも簡単ではありませんが…^^;)

ノンコア業務に投入しようとする、ヒト・モノ・情報(ノウハウ)について、以下の質問に満足に答えられない場合には、カネを使って「BPOする」ことをオススメします。(本当は満足に答えられる場合もですが…w)

  • ヒト:適切な人材を採用できるか?育てられるか?評価できるか?雇用し続けられるか?
  • モノ:適切な設備や施設を揃えられるか?運用、メンテナンスを続けられるか?
  • 情報(ノウハウ):効率よく、品質高く業務を処理するノウハウがあるか?

ちなみに「BPOする」とき、業務プロセスがあらかじめ整理されていると BPO 受託事業者への業務の引き継ぎがスムーズになります。BPO 受託事業者は、業務を請け負うときは業務プロセス図を作成して見積り・提案を行うからです。

ここまで読まれて業務プロセス図を書いてみようと思った方は、無料で業務プロセス図を書くことができるサービス(クラウド型ワークフロー「Questetra BPM Suite」)のご利用をご検討ください。お申し込みはこちらから。

最後に強引に宣伝しましたが、今回はここまで!

参考

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