「ソリューション」とは「ショホーセン」(処方箋)だ。だから、お客さん(患者さん)によってチガウ。。。
『二酸化炭素』は、酸素が2つ炭素が1つで構成される。『パソコン』は、CPU と Memory と Disc と Monitor で構成される。ならば、、、『ソリューション』は何で構成されているんだろうか??? (ソリューションという言葉の意味について、システムとの違いを交えながら…)
目次
- ソリューションとシステム
- ソリューションを喩えて言えば?
- ソリューションの構成要素
- SaaS 会社はシステム会社? ソリューション会社?
ソリューションとシステム
吾輩は、IT業界歴、約20年になるオジサンである。。。
最近『ソリューション』という言葉の変化に、戸惑っている。。。
昔、初めて聞いた時は「スグに消えてしまう言葉なんだろーなー」と思っていた。しかし、若い人にも使い続けられている。今もって。。。なんとも不思議な言葉だ。
- 「我が社はソリューションベンダーです。」(!)
- 「我が社のソリューションはコチラです。」(?)
- 「ソリューションのリストはコチラです。」(??)
そうか。。。
なんだか、フワっとしてて、モワっとしてて、カッコヨサゲなんだろうな。。。
「ユビキタス」とか、「Web2.0」(うぇぶにいてんぜろ)とか、そんなハムスター並みのスピードで “天寿” をマットウした言葉達と、あんまり変わらないような気もするのだが。。。(合掌…)
そこで、「ソレ、素晴らしい『シ・ス・テ・ム』ですね」と同調してみたら、、、「ハイっ!」と言う元気な答えが。。。(マバタキ×笑顔=純粋?)
そうそう、昔はミンナ、「システム」って言ってたんだよなぁ。。。(←心のつぶやき)
- 「〇〇分野専業のシステムベンダーです。」
- 「〇〇システムが得意な System Integrator です。」
- 「〇〇システムの構成例はコチラです。」
・・・心の中で変換してしまう。。。
ソリューションを喩えて言えば?
若い人から、
「『ソリューション』って、日本語で何て言うべきなんですか?」
と聞かれることがあれば、
「『ショホーセン』(処方箋)だよ♡」
って答えることにしている。(←とっておきのオヤジギャグ)
つまるところ『ソリューション』とは「患者さん(病に苦しんでいるお客さん)に合わせた処方箋」を意味する、と思っているのだ、、、オジサンは。。。
#「(包括的な)課題解決」とか、ゼンゼン面白くないのでダメ。(オヤジ的には)
そもそも『ソリューション』の語源は、IBM 瀕死時代に CEO を務めた ガースナー(Louis V. Gerstner Jr./CEO=1993-2002)さんが「顧客中心主義」を唱えたコトに由来する言葉だ。
⇒ Wikipedia (English)、Wikipedia (日本語)
なので、ついつい、『ソリューション』とは
- 「買い手に最も適している組み合わせ」で構成されていなければならない
- 提案前に、どうしても「顧客ヒアリング」が必要になる
などと思ってしまうのだ。
そして、売る側から『ソリューションのリスト』などと言われると
- 買い手の病状に合わせていないんぢゃね?
- 売り手が売りたい組み合わせなんぢゃね?
という気がしてならないのだ。
(まぁ、確かに「同じような病」で苦しんでいる会社は多いのは事実なのだが・・・)
ソリューションの構成要素
ソリューションとシステムの違いが気になるオジサンは思う。。。
『システム』は、以下の4要素から構成される。
- 「通信環境」
- 「ハードウェア」
- 「ソフトウェア」
- 「データ」
『ソリューション』は、以下の6要素から構成される。
- 「通信環境」
- 「ハードウェア」
- 「ソフトウェア」
- 「データ」
- 「ノウハウ(コンサルティング)」
- 「要員」
関連語:「システムエンジニア」、「ワン・ストップ・ソリューション」
時代背景:「ダウンサイジング化」、「オープン化」、「マルチベンダー化」
つまり『システム・ベンダ』(システム会社)は
- 「システム企画 “支援”」を行い
- 「システム開発」と「システム保守」(※)を行い
- 「システム運用 “支援”」を行う
べきであって、(中立な視点が求められる)『ソリューション・ベンダ』(ソリューション会社)は
- 原則として、自社製のハードウェア製品を持っていてはならない
- 原則として、自社製のソフトウェア製品を持っていてはならない
- 原則として、自社製の通信ネットワーク製品を持っていてはならない
などと。。。(エエ、、、ただの自論デス。。。)
ハードやソフトの保守だけでも、結構タイヘン。
#改修保守(修正保守/完全化保守)、適合保守、予防保守
SaaS 会社はシステム会社? ソリューション会社?
SaaS ベンダーの Questetra 社は「ソフトウェア会社」だ。
日本標準産業分類で言えば「パッケージソフトウェア業」となる。つまり『システム会社』ではない。『システム』の1要素を作っているに過ぎない。(いわんや『ソリューションベンダー』でもない。)
※ G.情報通信業 > G39.情報サービス業 > G391.ソフトウェア業 > G3913.パッケージソフトウェア業
#まれに「情報処理サービス業(3921)」や「アプリケーション・サービス・コンテンツ・プロバイダ(4012)」に分類したがる人もいる。でも、SaaS は Software as a Service の略であって、ソフトウェアを作ることが Questetra 社の “主な事業” だ。ハードウェアやネットワークなどのオーナーシップ(管理責任)があるのも事実だが、、、ソレは、団子屋さんで言えば「包装紙」にすぎない。(←エライ人には、それが分からんのです)
医療にたとえて言えば「薬」とか「杖」とか、を作っているようなものだ。(?!)(⇔ SaaS 単体が、”包括的な解決” をもたらし得るモノではない)
※しかも「By User」というコンセプトで作られた汎用ソフトウェアであって、適用業務が特定される「For User」なソフトウェアではない。だから、お客様が課題を解決できる場合もあるし、解決できない場合もある。(誠に遺憾ながら)
#違う言い方をすれば、パートナーの皆さまのご協力が欠かせない。。。
#一般には「ワークフロー製品」や「ビジネスプロセス管理製品/BPM製品」としてカテゴライズされます。(BPM: Business Process Management)
現状は、患者(エンドユーザ)さんが直接購入してくださるケースが多い。
しかし一方で、コンサルティング会社さんなどが「処方箋として使える」と判断してくれるケースもある。あるいは、ソリューション会社さん(「コンサルティング部隊」や「システム運用 “代行” 部隊」を持つ会社さん)が『ソリューション』に組み込んで下さる機会も増えてきた。(←実にありがたい。。。)
最近の事例(2018年時点)は『自治体向け「初動支援キット2.0」』(by 日立システムズ様)だ。
(keywords: 災害対応マニュアル、安否確認、参集指示、地震、津波、風水害)
と、いうことで、、、災害発生時の「初動」についてお悩みの自治体の方は、是非お問い合わせ頂ければ・・・と思う。是非!!(←宣伝でスミマセン)