※ 2020年4月に「Office 365」の名称は「Microsoft 365」に変更されました。
システム連携ネタでよくブログを書いている日下です。
※ちなみにこれまでの記事はこちら
以前に書いた
「クラウド BPM ワークフローの他システム連携事例集(2019年6月版)」
という記事の中で、様々なチャットサービスとの連携が可能であることを記載しました。最近は Microsoft Teams との連携について質問・相談をいただくことも増えてますので、その辺りも含めてもう少し詳しく説明します。
・Questetra 利用ユーザにおける連携事例
・Questetra とチャットサービスとの連携を実現する方法
・まとめ
ワークフローとチャットサービスを連携すると
ワークフローとチャットの連携では、以下のことを求められることが多いです。
・承認結果の報告等をチャットに投稿して状況をリアルタイムで共有したい
・チャット上から必要なら業務フローを開始したい

前者を実現できると、普段よく見ているチャットサービスで業務の進捗が把握できるようになります。また後者を実現できると、普段使っているチャットサービスから業務依頼ができるようになります。これらを実現すると、ワークフローに関わる業務を「ChatOps」的にまわせるようになる、と言えます。
本記事ではそのうち Questetra 側の設定が必要となる前者の要求に対応する方法について説明します。
ちなみに、後者の要求については、チャットサービス側の設定になります。例えば Slack であればスラッシュコマンドを準備することになります。
Questetra は「メッセージ開始イベント(HTTP)」や「メッセージ開始イベント(Webhook)」で HTTP リクエスト受信による業務開始のエンドポイントを簡単に準備できますので、チャット側で HTTP リクエストを送付する設定ができれば実現は容易です。
この点については、本記事では深堀しませんので、以下の情報等を参考にしてください。
※関連マニュアル → M221: 特定URIにHTTPリクエストがあった時に自動的に開始されるように設定する
ワークフローの個々の案件(プロセス)とひもづけできることが特長です。各案件の補足やワークフローの設定に関する要望管理で使われているケースを良く聞きます。
最近では、すでに別のチャットサービスをメインで利用している、というケースが少なくないと思いますので、うまく使い分けでもらえればと思います。
※関連マニュアル → M119: 全社オープンなコミュニケーションを行う(他ユーザや業務トピックをフォローする)
※連携のための「サービスタスク(アドオン)」→ OpenChat 投稿
Questetra 利用ユーザにおける事例
公開している Questetra 利用事例記事の中で、チャットサービスとの併用について触れているものを以下にあげます。いずれのケースもチャットサービスをうまく使うことで、業務を円滑にまわされています。
- Slack との連携利用 その1
株式会社サーバーワークス「承認リクエストの自動投稿」

- Slack との連携利用 その2
ペンティオ株式会社「社内へ契約情報の共有を確実に」

- Questetra の社内 SNS 機能「オープンチャット」を利用 その1
Sansan株式会社「重要な意思決定が停滞することなく進められるように」
※この記事中に出てくる「タスクフィード」は、「オープンチャット」の以前の呼称です。

- Questetra の社内 SNS 機能「オープンチャット」を利用 その2
シナジーマーケティング株式会社「案件 ID でひもづけて社内連絡に利用」

Questetra とチャットサービスとの連携を実現する方法
受信側となるチャットサービス側で、REST API で JSON を受けるエンドポイントを持っているケースが一般的です。仕様詳細はツールごとに異なりますのでツールごとのドキュメントを確認ください。またこちらでツールごとの連携方法をまとめた記事がありますので、それらを参考にしてください。
送信側となる Questetra 側の送信方法としては4つの方法があります。おすすめは前者の2つで、主なチャットサービス向けに「サービスタスク(アドオン)」を準備していますが、まだ準備されていないサービスとの連携の場合には、後者の方法で対応できるかどうかを調べる形になります。
- 標準搭載された「サービスタスク(アドオン)」(アドオンXML)を利用する
あらかじめ用意された連携部品を使う方法です。
関連マニュアル → Slack にメッセージを投稿する
※Slack との連携「アドオンXML」については、いくつか種類がり、標準搭載ではなく、自分で追加して利用するものもあります。
Slack 連携についていろいろ

- 「サービスタスク(アドオン)」(アドオンXML) を追加して利用する
自分で連携部品を追加して設定する方法です。
関連マニュアル → M415: 業務プロセス定義で利用可能な自動工程を追加する
関連記事 → ビジネスチャット Microsoft Teams へワークフローから投稿する
※記事内の 3.1 の設定の場合
関連記事 → ChatWork とクラウドワークフローとの連携方法
関連記事 → ビジネスチャット Hangouts Chat へワークフローから投稿する
関連記事 → ビジネスチャット Typetalk へワークフローから投稿する
関連記事 → ワークフローの途中で、LINE にメッセージを送信する
関連リスト → サービスタスク定義(Addon-XML)の一覧

- 「メッセージ送信中間イベント(HTTP)」を使って連携設定する
チャットサービス側の API 仕様の理解が必要なため、難易度が少し高い方法となります。
関連マニュアル → M225: 業務データを組み込んだHTTPリクエストが、自動的に送信されるように設定する
関連マニュアル → BPMNアイコン:メッセージ送信中間イベント(HTTP)
関連記事 → ビジネスチャット Microsoft Teams へワークフローから投稿する
※記事内の 3.2 の設定の場合

- 「スクリプトタスク」を使って連携設定する
チャットサービス側の API 仕様の理解が必要かつ、スクリプトの作成が必要なため、最も難易度が高い方法となります。
関連マニュアル → M230: 業務データの複雑なデータ加工が自動実行されるように設定する(ECMAスクリプト)
関連マニュアル → BPMNアイコン:スクリプトタスク
関連記事 → LINE とワークフローを連携する方法
※LINE との連携については「アドオンXML」を使う方法もあります。

まとめ
以上のように、Questetra からチャットサービスへの投稿は容易に実現できます。つまり、業務をより円滑にまわす環境の構築が容易にできます。興味がある方はぜひ以下の無料環境で試してみてください。
ご質問・ご相談等がありましたら、お問合せフォームからお気軽にご連絡ください。
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